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マンションの宅配クリーニングとは? 導入手順や注意点を解説

作成者: カシワバラさんの暮らし。編集部|Apr 10, 2025 6:37:11 AM

忙しい現代人にとって、マンションでの宅配クリーニングサービスは、家事の手間を軽減する選択肢になり得ます。

宅配ボックスを活用し、24時間いつでもクリーニングを依頼できるこのサービスは、対面でのやり取りが不要なため、特に非対面での受け取りを希望する方にぴったりです。

しかし、便利さの反面、注意が必要な点もあります。この記事では、マンションで宅配クリーニングを利用する際の導入手順や注意点、信頼できる業者の選び方について詳しく解説します。

マンションの宅配クリーニングとは

マンションの宅配クリーニングとは、宅配ボックスを活用して衣類を預け、クリーニングを依頼できるサービスです。外出せずに依頼でき、対面のやり取りも不要なため、忙しい方や非対面での受け取りを希望する方に適しています。

また、24時間いつでも依頼できるため、自分の都合に合わせて利用しやすい点も魅力です。ただし、宅配ボックスを利用する仕組み上、ボックスが設置されていないマンションでは利用できません。

マンションで宅配クリーニングを導入する手順

【手順1】宅配ボックスを設置する

宅配クリーニングを利用するためには宅配ボックスが必要です。

宅配クリーニングの受け取りだけの用途でなく、通常の荷物の受け取りでの利用を踏まえて導入する宅配ボックスを決めれば、住民にから便利な設備として重宝されるでしょう。

宅配ボックスは、主にダイヤル式と電子式の2種類があります。電子式は暗証番号やカード認証によるセキュリティ面の強化が可能です。ダイヤル式は電源不要でシンプルに利用できる点が特徴とされています。

導入費用は種類によって異なり、一般的に60万円から100万円程度のものが多いようです。予算に応じて適切なタイプを選びましょう。

【手順2】業者に宅配クリーニング新規申し込み

宅配ボックスの導入が完了したら、次に宅配クリーニングを申し込みます。

宅配ボックスを利用してクリーニングを依頼する際には、宅配業者への事前登録が必要です。業者の公式サイトから、手続きを行いましょう。

依頼フォームに沿って必要事項を入力した後、サービスの登録が完了すると、クリーニング用の専用バッグや梱包材が自宅に届きます。

実際にクリーニングを依頼する際には、衣類を入れたバッグや梱包材を宅配ボックスに入れて、宅配業者に集荷依頼をすればサービスを利用できます。

日本宅配システム株式會社|各種サービス新規利用登録

マンションの宅配クリーニング業者の選び方

サービス内容を確認する

宅配クリーニング業者を選ぶ際、何を基準に選ぶべきか迷ってしまうかもしれません。

まず、宅配クリーニング業者によって提供されるサービス内容が異なる点には注意が必要です。衣類の種類や素材に応じて、適切な洗濯方法が異なります。自分がクリーニングに出したい衣類に適した洗濯方法があるかを確認しましょう。特に、毛皮やスエード素材など特別なケアが必要な衣類は、その素材に対応できる業者の選定が重要です。

また、オプションの確認も見るべきポイントです。しみ抜きサービス、保管サービスなどが含まれているかをチェックしましょう。

例えば、油汚れがついた場合は水洗いだけでは不十分なため、しっかり汚れを落とすためにはしみ抜きオプションの追加が求められます。

保管サービスを利用する際には、宅配クリーニング業者が適切な方法で十分な保管スペースを提供しているか確認しましょう。

料金体系が明確かどうか

宅配クリーニング業者を選ぶ際、料金体系が明確かどうかは非常に重要です。

料金体系は業者によって異なるため、予期しない追加料金が発生する可能性もあります。例えば、配送料やオプション料金などが後から加算される場合があるため、契約前に隠れた費用がないかの確認が大切です。

コストパフォーマンスに優れた業者を見つけるために、複数の業者の料金の比較しましょう。

配送エリアを確認する

クリーニング業者によっては対応エリアを設定している可能性もあるため、契約前に確認しましょう。

住んでいるマンションの近くに店舗を構えているクリーニング業者を選べば、集荷や配達がスムーズになります。

サポート体制の充実度を確認する

トラブルを未然に防ぐためにも、顧客対応の評判が良い店舗を選びましょう。特に、電話やメールでの問い合わせ対応がスムーズかどうか、迅速な対応が期待できるかといった点を事前に確認しておくと安心です。これらの対応力は、サービスの質を判断する基準となります。

また、実際に問題が発生してから初めて利用店舗の詳細を調べる方も少なくありません。トラブル時に迅速に対応できるよう、利用前に店舗の名称や住所、電話番号などの連絡先が記載された書面を発行しているかの確認をおすすめします。

厚生労働省「インターネットで申し込む宅配クリーニングのトラブル」

マンションの宅配クリーニングの注意点

衣服の相互確認ができない

宅配クリーニングサービスを利用する際、対面でのやり取りがないため、衣類の状態を直接確認し合えないという課題があります。

店舗型のクリーニング店に比べて、シミの位置を正確に伝えたり、仕上がりの質の細かな指定が困難です。クリーニング後の仕上がりにシワや汚れが残っていた場合でも、その場で指摘できないため、再対応を依頼し再度送る必要があります。

衣類のケアにこだわりがある方は、事前に口コミや評判を確認し、顧客対応が丁寧なサービスを選ぶと安心です。

預り証が発行されるとは限らない

クリーニングサービスを利用する際、通常は業者がお客様から預かった品物の品名や数量を記録し、それを確認するための「預り証」を発行します。しかし、宅配クリーニングサービスでは、預り証が発行されない業者もあるので注意が必要です。

預り証が発行されないと、衣類の数量が合わないといったトラブルが起きた際に状況把握が難しくなってしまいます。後々トラブルの原因となる可能性もあるため、業者選定時に預かり証の発行の有無も確認しましょう。

信頼できる業者を選ぶ

厚生労働省によると、インターネットやロッカーを活用した宅配クリーニング業者が増える中で、利用者が苦情を申し出ようとしても事業者と連絡が取れない、または十分な説明を受けられないといった相談が国民生活センターに寄せられているようです。このようなトラブルを避けるためにも、事前の確認を徹底し、信頼できる業者選びを心掛けましょう。

宅配クリーニングは、衣類を預けたあとにどのような処理をしているのかがわからない点も不安材料の一つです。クリーニングした衣類が届いたらすぐにビニールを外して、必ず仕上がりを確認しましょう。

デメリットも理解したうえで導入を検討しよう

マンションで宅配クリーニングサービスを利用するには、まず宅配ボックスが必要です。これにより、対面でのやりとりなしに24時間いつでもクリーニングサービスを利用できるという利便性があります。

しかし、便利な反面、デメリットも存在します。宅配ボックスを使用する場合、衣類の引き渡しが非対面で行われるため、トラブルが発生する可能性も忘れてはいけません。誤って異なる衣類が配送されたり、注文内容に誤解が生じたり、といったトラブルも考えられます。

利用の際は、こうしたリスクを理解し、信頼できるサービスを選ぶ必要があります。