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ローン返済が苦しくなったら?破綻する前に専門家に相談すべき3つの対策

作成者: カシワバラさんの暮らし。編集部|Jun 19, 2026 6:00:00 AM

「今月の返済、ちょっと厳しいかもしれない……」

ボーナスカットや突然の転勤、育休による収入減、あるいは思わぬ医療費の出費などによって、住宅ローンの返済が厳しくなることは誰にでも起こり得ます。実際、返済開始から210年目という、生活環境が変わりやすい時期の方からのご相談が非常に増えています。

ここで最も重要なのは、住宅ローンは延滞が続くと信用情報に影響が出る可能性が高いということです。そのため、動き出すべきベストなタイミングは「実際に滞納してしまってから」ではなく、「苦しいと感じた今」なのです。

この記事では、ローン返済が厳しくなった時にまず自力でできる初動対策から、相談すべき3つの専門家、やってはいけないNG行動、そして早期対策の重要性をわかりやすく整理して解説します。

苦しくなったら、まず自力で見直したい3つの初動


専門家に相談する前に、まずは自分でできる対策が3つあります。

家計の固定費を1カ月分棚卸しする

まずは、家計の固定費を徹底的に見直してみましょう。スマートフォンの通信費、各種保険料、あまり使っていないサブスクリプションサービスなど、固定費を整理するだけで月に13万円ほど浮くケースは決して珍しくありません。住宅ローン以外の固定費をしっかりと削ることで、返済原資(元手)の余裕を取り戻すことができます。

繰上返済を一時ストップする

「少しでも早く返したいから」と、毎月の返済にプラスアルファの金額を上乗せしている方は、今すぐそれを止めましょう。今の状況で最も優先すべきなのは、手元のキャッシュ(現金)を厚くし、滞納を確実に回避することです。

銀行に「返済方法変更」の打診をする

意外と知られていませんが、ほとんどの銀行は返済中の条件変更(リスケジュール)の相談に応じる場合があります。返済期間を延長して毎月の負担を減らす、一定期間は利息のみの支払いとしてもらう(元金据置)、ボーナス返済を一時的に停止するなど、相談ベースで複数の選択肢を提案してもらえる可能性があります。

破綻を防ぐ、3つの相談先

自力での対策だけでは不安な場合や、より専門的なアドバイスが必要な場合は、以下の専門家への相談を検討しましょう。

1. 住宅ローンの借入先である銀行

最も身近で相談しやすいのが、住宅ローンを借り入れている銀行です。先述の通り、銀行は返済条件の変更(リスケジュール)に応じる場合があります。現在の状況を正直に伝え、返済計画の見直しについて相談してみましょう。銀行も、住宅ローンの不良債権化は避けたいと考えているため、解決策を一緒に探してくれる可能性が高いです。

【銀行に相談する際のポイント】

早めに連絡する: 返済が滞る前に、できるだけ早く相談しましょう。

状況を具体的に説明する: 収入減少の理由、現在の家計状況、今後の見込みなどを詳しく伝えます。

希望する返済計画を提案する: 毎月の返済額をいくらにしたいか、返済期間をどれくらい延長したいかなど、具体的な希望を伝えるとスムーズです。

2. 公的な窓口(住宅金融支援機構、自治体など)

公的な機関も住宅ローンの返済に困った際の相談を受け付けています。

住宅金融支援機構: 「フラット35」を利用している場合は、住宅金融支援機構の返済特例制度が使える可能性があります。失業や大幅な収入減、離婚など、一定の要件を満たすことで、返済額を一時的に減額できる仕組みが用意されています。

自治体の相談窓口: 各自治体には、家計や生活に関する相談窓口が設置されている場合があります。住宅ローンに限らず、生活全般の困り事を相談できる可能性があります。

公的な窓口は中立的な立場でアドバイスをしてくれるため、安心して相談できるでしょう。

3. 弁護士や司法書士などの法律専門家

もし、既に返済が困難な状況に陥っている場合や、複数の借入れがあり、複雑な問題となっている場合は、弁護士や司法書士といった法律専門家への相談が有効です。

法律専門家は、債務整理(任意整理、個人再生、自己破産など)の専門知識を持っています。あなたの状況に応じて最適な解決策を提案し、金融機関との交渉や法的手続きの代行をしてくれます。

【法律専門家に相談するメリット】

法的な視点でのアドバイス: 複雑な債務問題に対し、法的な解決策を提示してくれます。

精神的な負担の軽減: 金融機関からの督促が一時的に止まるなど、精神的な負担が軽減されることがあります。

手続きの代行: 債務整理の手続きを代行してくれるため、安心して任せることができます。

やってはいけない3つのNG行動

焦っている時ほど、一見良さそうに見える「間違った行動」をとってしまうことがあります。そうならないために、以下の3つには気をつけましょう。

NG①:カードローンやリボ払いで返済原資を作る

金利15%を超えるようなカードローンやクレジットカードのリボ払いで、住宅ローンの返済を穴埋めするのは、火に油を注ぐ行為です。住宅ローンの金利(一般的に12%程度)に比べて圧倒的に高金利なため、家計のバランスは一瞬で崩壊し、事態が急速に悪化します。

NG②:親族からの借入を「口約束」で済ます

親や親族から金銭的な援助を受けること自体は問題ありません。しかし、身内だからと「口約束」で済ませてしまうと、税務署から「贈与」とみなされ、思わぬ贈与税の対象になる可能性があります。しっかりと金利や返済方法を明記した「金銭消費貸借契約書(借用書)」を交わしておくのが安全です。

NG③:「なんとかする」と放置する

最も多く、そして致命的な失敗が「現実から目を背けて放置すること」です。滞納が続くと信用情報に登録され(いわゆるブラックリスト化)、さらに滞納期間が続くと一括返済を求められる「期限の利益喪失」となり、その後は競売へと一気に進んでしまいます。動けるタイミングを絶対に逃さないでください。

早く動いた人と、放置した人のシミュレーション比較

同じように年収が下がってしまったケースでも、対応の早さによってどれほど結果が変わるのか、簡略化したイメージで比較してみましょう。

Aさん:異変を感じた月にすぐ銀行へ相談したケース
銀行との話し合いの結果、返済期間を5年延長することになり、毎月の返済額を約2万円下げることが成功。信用情報にも傷つかず、マイホームを保有したまま家計を立て直すことができました。

Bさん:3カ月放置し、その後カードローンで補填したケース
対応を先延ばしにしている間に、信用情報には延滞記録が登録され、さらに穴埋めのために利用したカードローンの金利が家計を圧迫し、八方塞がりに。最終的には家を手放す「任意売却」を選ばざるを得なくなりました。

二人の命運を分けたのは、年収の高さでもローンの金利でもありません。ただ「動き出すタイミング」の差だったのです。

迷ったら、まず言葉にするところから

 

「今月、ちょっと厳しいかもしれない」と感じた瞬間に、まずは家族に、そして次に信頼できる第三者に状況を共有してみてください。一人で抱え込まずに話すだけで、頭の中が整理され、見えてくる選択肢があります。

そしてもう一つ大切なのは、相談相手を間違えないことです。同僚や友人に話すのは心の安心材料にはなりますが、専門的な解決策は得られにくいのが実情です。家計の具体的な数字をしっかりと見せられる相手、つまりFPや銀行の担当者、住宅会社の相談窓口などを頼るようにしてください。

カシワバラ・アシスト 担当者の声

小林 勝之(カシワバラ・アシスト 第1営業部 次長)

 ファイナンシャル・プランナー(2FP技能士)・貸金業務取扱主任者・個人情報取扱主任者

 2011年入社/住宅ローンコンサルティング歴14/返済計画見直しの対応実績多数

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「私のところに『返済が厳しい』とご相談に来られる方の多くは、すでに滞納の一歩手前まで来ています。12カ月の差で、銀行に提示できる条件変更の選択肢が大きく変わりますので、『ちょっと厳しいかも』と思った段階でご連絡いただければ、家計を立て直せる可能性が確実に上がります。 

大切な家を守るために、今すぐできる最初の一歩

住宅ローンの返済が苦しくなったとき、あなたを救う選択肢が最も豊富に残されているのは、まさに「苦しいと感じた最初の数カ月」です。延滞してしまう前に動くのと、延滞してから動くのでは、その後の結果がまったく違ったものになります。

まずは自力で固定費を見直し、繰上返済を止め、銀行に条件変更を打診する。その上で、必要に応じて専門家を頼る。この正しい順序を守るだけで、大切な家を守れる確率は大きく上がります。

もし、「自分たちだけでどうにかできるか不安」「銀行にどう話せばいいかわからない」「そもそも何から手をつければいいのか整理できない」と迷ったら、一人で抱え込まずに、ぜひ私たちカシワバラ・アシストにご相談ください。

私たちは、銀行とは異なる中立な立場から家計やローンの状況を整理し、あなたにとって最適な解決策を一緒に見つける専門家です。「まだ滞納していないけれど不安」という段階でのご相談が、一番の解決の糸口になります。少しでも不安を感じたら、手遅れになる前に、今すぐ最初の一歩を踏み出してみてください。

監修者プロフィール

小林 勝之
カシワバラ・アシスト 第1営業部 次長

【保有資格】

ファイナンシャル・プランナー(2FP技能士)・貸金業務取扱主任者・個人情報取扱主任者

【経歴】

2011年カシワバラ・アシスト入社。複雑なローン商品の比較検討から、お客様の財務状況に合わせた最適なプランニング、審査書類の作成支援、融資実行までの一貫したサポートを多数手がける。詳細なシミュレーションに基づいた提案には定評があり、ライフステージの変化に合わせた借り換え・繰上返済・条件変更といった高度な返済計画の見直しを専門領域とする。

【読者へのメッセージ】

住宅ローンの返済が苦しくなったとき、最も大切なのは「滞納する前に動く」ことです。私たちは銀行・公的機関・法律専門家それぞれの強みを熟知しており、お客様の状況に応じて最適なルートをご提案できます。「相談していいか迷う」段階でのご連絡こそが、後悔しない選択につながります。