足場を組む場合や修繕箇所が複数に及ぶ場合、費用が高額になる可能性があります。国土交通省発表の「令和3年度マンション大規模修繕工事に関する実態調査について(概要)」によると、マンションの大規模修繕工事にかかる一戸あたりの金額は、「100万~125万円」が最も多く、次に「75万~100万円」、「125万~150万円」となっています。
参考:
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001477900.pdf 分譲マンションの場合、事前に修繕積立金を集めているので、基本的にはそのお金を工事に充てますが、足りない場合は追加で徴収する必要もあります。また、戸建ての場合は積立金のような制度がないため、所有者や居住者自身がすべて賄わなければなりません。マンションにせよ戸建てにせよ、定期的な修繕工事にはまとまった費用がかかるため、それに備えて事前に資金計画を立てておくことが重要です。
マンションの大規模修繕工事に関しては、自治体によっては補助金や助成金が下りる場合もあります。「分譲集合住宅共用部分修繕等工事資金利子補給金制度」「分譲集合住宅計画修繕調査費補助金」「マンション劣化診断調査費助成」といった制度を活用できますので、修繕工事の前にリサーチしておきましょう。