昨今、徐々に増えてきているDIYが可能な賃貸。読者諸氏の中にも、その条件で家を探している方もいるんじゃないでしょうか。そして、今回突撃取材させてもらったお宅がまさにDIYしていい物件なんです。気になる実情をあれこれ伺ってきました。
テーブルでくつろぐ平塚さん(左)と緑川さん(右)。目の前が大きな公園ということもあって窓から先の景色は木々が広がり、気持ちのいい風が入ってきます。
大家さんのご好意で引越しする前に行った作業が天井の塗装。「白い所は全部塗ったんですが、はじめは木のままの色だったので山小屋ような見た目でした。あと養生が甘かったせいで、ペンキがそこら中に飛び散っています(笑)」と緑川さん。
小上がりとなった畳エリアは床下収納もあり、重宝しているんだそう。また、壁は天井の塗装に使った白のペンキに、100円ショップで購入した塗料を調合して塗ったそうです。費用も抑えることができるナイスアイデアですね。
大容量の本棚も平塚さんがDIYしたもの。「材料は職場で出た端材や、知り合いの建築家の倉庫整理で貰えたりするんです。なので、大掛かりなものでも材料費を抑えて作れるのでよかったです」と平塚さんがおっしゃっていました。
こちらが1階の土間エリア。大家さんからはお店にしてもらっても構わないとの提案があったようで、何か活用できないかと構想中なんだとか。
キッチンの棚はもともとついていた吊り戸棚が気に入らず、見せる収納へとチェンジ。棚だけじゃなく、吊り下げバーをつけることで収納力を高めています。
キッチン横の棚は大家さんがDIYしたもので、色を塗り直してそのまま活用。現在、拡張計画が進行中とのこと。
唯一区切られた個室はクローゼットに。こちらも壁はジョリパットを買って塗ったり、梁から角材を吊るしたり、棚を作ったりと手を加えられています。洋服の量が多い緑川さんも満足のいく収納力になったそうです。
最近DIYしたというオーディオ周りの収納棚。レコードプレイヤーもあるので、レコードを集めていきたいんだとか。また、棚の下には室内干しなどが出来るように木棒を設置。
テーブル周りの椅子たちは平塚さんが作ったものが並びます。折りたたみができるこのロッキングチェアのクオリティは、さすが家具職人。
こちらのフォールディングチェアも平塚さんお手製。キャンプ好きの友人に頼まれて作った奥のチェアと、よりコンパクトに持ち運べることを意識したオリジナルデザインのチェアです。
こちらはこの状態で買ったのではなく、平塚さんご自身で金網を使って作った吊るし鉢。
窓際に設置されたコウモリランは窓を開けやすいようにワイヤーを設置して、高さ調節ができる仕様に。こちらは平塚さんの渾身作だと教えてもらいました。