賃貸だと原状回復のことも考えてしまい、なかなかDIYするのは億劫だと思っていた方必見です。今回突撃取材させてもらったエイジング塗装作家の中守生和さんのアトリエ兼自宅。見た目はさながらリノベーションしたかのようなお部屋ですが、全てDIYで仕上げたんです。
住み始めて5年。始めは真っさらなお部屋だったそうですが、今ではしっかりと中守さんのテイストに仕上がっています。
ウッドベースのキッチン棚は元々からだったそうでここのテンションに合わせて、部屋の色使いを決定。そのため、キッチンもレンガ調の壁紙を貼ったり、ワークトップに板を置いたりとのアレンジが加えられています。
続いて、キッチンの隣にあるのが中守さんの作業場。テーブルの脚はIKEAで購入し、天板はホームセンターで購入したんだそう。
「仕事柄、塗料を沢山使うので天板も気づけばいい味が出てました」と中守さんが言うように、天板の使用感がいい意味でアトリエらしい雰囲気を演出していました。
コチラのソファも中守さんがDIY。枕木と天板で土台を作って、ソファマットもお気に入りの布でカバーを作ったという自信作。愛猫のムーのゴロゴロスペースになっていました。
まず、中央にあるテーブルの土台に使われているのはアンティークのミシン台。その上から、中守さんがペイントを加えた天板を載せてテーブルとして活用しているんです。また、左奥に置かれたワインレッドの冷蔵庫には、アメリカ土産で貰ったというプレートにマグネットを付けて設置。さらに取っ手がシルバーだったのが気に入らず、マスキングテープでブラックにしたんだとか。この工夫で冷蔵庫自体もアンティーク感のある雰囲気に。
コチラのボックス類も蚤の市での購入品。単体でテーブル代わりしたり、重ねて本棚にしたり、その使い方は様々。また、あえてカーテンではなく、柄が特徴的な布とブランケットを代用。そのポイントを伺ってみたところ、「カーテンのプリーツが苦手で、お気に入りの布をカーテン代わりにしています(笑)」という意外な返答。何気ないアイデアながら、見た目は部屋の雰囲気とも合ってオシャレです。
「このランプシェードは人から貰ったものなんですが、量販店で買ったものらしいんです。なので、最初はすごくシンプルなデザインだったんですが、部屋の雰囲気に合わせるなら塗ってしまえと思ってやってみました」
コチラのランプは新品で購入したものをアレンジ。そしてランプを引っ掛けたスタンドミラーも、木枠を塗装してインダストリアルな雰囲気に。お互いが存在感を高め合う素敵な組み合わせですね。
植物などと一緒にディスプレイされたフレームや椅子も、ほぼ中守さんがペイントした作品たち。ここに掃除道具などを収納して、目立たなくさせるのが中守さんのこだわりなんだとか。
もちろん塗装されたボックスもただ置いておくだけではなく、本来の収納面でも役立っているんです。この細やかな気遣いがお部屋作りの上で大事なポイントかもしれませんね。
リビングが2Fということもあって、陽の入りも風の流れもよく植物たちも青々としていました。
その靴下への愛情が爆発して作ったという靴下型の箸置き。
続いて、いつか作ってみたい柄を忘れないように木型に描いたという作品。