リノベーションについて

湿気とカビを防ぐ!梅雨前に備える断熱&換気リフォーム術

作成者: カシワバラさんの暮らし。編集部|May 12, 2025 3:57:44 AM

湿気とカビを防ぐ!梅雨前に備える断熱&換気リフォーム術

 

湿気対策は、室内のカビや悪臭を防ぎ、梅雨時の不快感を和らげるうえで大切です。室内の扉を開けて風通しを良くすれば、自然な換気によって湿気がたまりにくくなり、カビの発生リスクや日常の不快感を軽減できます。リフォームやリノベーション時に湿度調整機能や乾燥機能を備えた設備を導入することで、より効果的に湿度管理が行えます。この記事では、湿気対策の基本となる2つの視点を詳しく解説します。リフォームを検討中の方は、ぜひ快適な住まいづくりの参考にしてみてください。

ジメジメ要注意!結露が起きるとどうなる?

結露が発生するメカニズム

結露は、湿った空気が冷え、水分が水滴となって窓ガラスなどに付着する現象です。これは、湿度や室温、外気温との温度差が一定以上になると起こります。たとえば、室内の湿度が50%の場合、室内と屋外の温度差が10℃を超えると結露が発生します。つまり、外気が5℃で室温が15℃の場合、窓に結露ができる可能性があるということです。梅雨の時期や寒い時期は窓を開けて換気をする機会が少なくなりがちです。換気が不十分な状態で生活を続けると、室内に湿気がたまりやすくなり、温度がさほど高くなくても条件が整えば結露が起きてしまいます。

 

結露を放置してはいけない理由

結露は自然現象であり、完全に避けるのは難しいものです。しかし時間が経てば自然に乾くと、安易に考えるのは危険です。結露を放置すると不快なだけでなく、住まいや健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。例えば、湿った壁や窓周りにはカビが発生しやすくなり、一度生えると簡単には除去できません。専用の薬剤を使えば対処できますが、費用や手間がかかるうえ、薬剤の健康への影響も気になるところです。さらに、床や壁に使用されている木材が常に湿っていると、腐食が進んだり壁紙がはがれたりと、建材自体の劣化につながります。こうした被害は建物の構造にまで悪影響を及ぼすことがあるため、結露は未然に防ぐことが重要です。

家具にも影響が出ることがあります。窓の近くにタンスなどを置いていると、裏側にカビが生えたりシミができたりすることがあります。これを防ぐには、家具を壁から数センチ離して設置し、空気の流れを確保するのが有効です。また、窓際のカーテンも結露の影響を受けやすく、カビが生えることがあります。一度カビが発生すると、掃除や洗濯だけでは落とすのは困難です。さらに、カビは健康にも影響を与えます。カビの胞子はアレルギー性の肺炎や喘息を引き起こすことがあり、加えてカビを餌とするダニが増えることで、症状が悪化することもあります。家族の健康を守るためにも、日頃から結露対策を意識することが大切です。

 

風通しのよい家で結露・カビ知らずに

カビを根本から防ぐには、日常的な掃除や除湿だけでなく、住まい自体を湿気に強い構造にすることが重要です。新築はもちろん、リフォームの際にも結露・カビ対策を取り入れることで、将来的な被害を大幅に抑えることが可能になります。大切なのは、通気性を考慮した間取りの工夫です。空気の流れが悪い家では湿気がこもりやすく、結露・カビが発生しやすくなります。そのため、自然な換気が行えるような設計が求められます。例えば、窓を対角線上に配置することで風の通り道を確保し、効率的に室内の空気を入れ替えることができます。また、吹き抜けや階段ホールを取り入れることで上下階の空気が循環し、湿気の滞留を防げます。さらに、ウォークインクローゼットや納戸など閉めきりがちな空間にも、窓や換気口を設けて湿気を逃がす構造にしておくことが大切です。風通しの良さは外からでは分かりにくいものですが、結露・カビの発生を左右する大きな要因であり、設計段階からしっかりと配慮することが求められます。

 

断熱&換気リフォームで内部結露をブロック

湿気に強い建材と収納設計への工夫

室内の湿度を快適に保つために、調湿機能を備えた建材へのリフォームが効果的です。これらの建材は空気中の水分を吸収・放出して湿度を調整する働きがあり、夏は涼しく冬は暖かく感じられるため、冷暖房の使用頻度を減らすことにもつながります。また、収納スペースも湿気対策が必要です。出入口が複数あるウォークスルークローゼットは空気の流れが良く、湿気がこもりにくいため、カビの発生を防ぎやすい構造になっています。さらに、玄関と洗面所の間などに配置すれば、収納と生活動線の両方で利便性が高まります。

 

湿気のこもる場所への専用設備の導入

浴室は家の中でも特に湿気が集中しやすく、カビが発生しやすい場所です。そのため、浴室換気乾燥機を設置することで、湿気を効率よく排出し、カビの繁殖を防ぐことができます。さらに、雨の日でも洗濯物を室内で乾かすことができるため、家事の効率も上がります。結露の発生を防ぐためには、窓を二重構造にするのも効果的です。屋内外の温度差を抑えることで結露を軽減し、カビの原因や窓枠の劣化を防ぐと同時に、断熱性が向上して室温も安定しやすくなります。

 

見えない場所への対策と予防リフォーム

床下は湿気がたまりやすく、被害が進行しても気づきにくい場所です。腐朽が進むと床上にまで影響が及ぶため、早めの対策が必要です。床下の湿気対策としては、換気扇の設置や防湿シートの敷設、断熱材の導入が有効です。これらの処置を施しておくことで、将来的な修繕費を抑えることにもつながります。見えない部分だからこそ、事前のリフォームでしっかりと湿気対策をしておくことが大切です。

 

「先進的窓リノベ2025事業」を利用した内窓リフォームのすすめ

断熱・遮熱に優れたガラスの種類

複層ガラスは2枚のガラスの間に空気層やガス層を設けた構造で、熱の伝わりを抑えることで断熱性能を高めます。これにより室内の温度が安定し、冷暖房効率の向上が期待できます。さらに高性能なLow-E複層ガラスは、ガラスの内側に特殊な金属膜をコーティングしており、断熱性や遮熱性がさらに向上します。Low-E膜には、夏の熱を反射する遮断型と、冬の室内熱を逃がさない放射型の2種類があり、季節に応じた快適な室内環境を実現します。

 

騒音対策としての防音ガラス

防音ガラスは、外部からの音の侵入を抑えるために設計されたガラスで、2枚以上のガラスの間に中間膜や空気層を挟むことで、音の振動を吸収・減衰させます。これにより、交通騒音や周囲の生活音を軽減し、静かな住環境を確保することができます。都市部や幹線道路沿いの住宅に特に効果的です。

 

内窓リフォームと補助金制度の活用

内窓リフォームの費用は、ガラスの種類や窓のサイズ、工事内容によって異なりますが、国の補助金制度を活用することで負担を軽減することが可能です。「先進的窓リノベ2025事業」では、ガラス交換や内窓・外窓の設置が対象となり、一戸あたり最大200万円の補助を受けることができます。詳細はカシワバラ・コーポレーションまでお気軽にお問い合わせください。

 

断熱&換気リフォームで梅雨の時期を快適に!是非カシワバラにお任せください!

 

湿気の影響を受けやすいのは木造構造だけではありません。鉄筋コンクリート造の建物や築年数の浅い住宅であっても湿気対策を怠ると、カビや結露といった問題が発生する可能性があります。梅雨の時期を快適に乗り切るためにも、これまでに紹介したような湿気対策リフォームを積極的に取り入れることをおすすめします。もっと詳しく知りたい方は、ぜひカシワバラ・コーポレーションまでお気軽にご相談ください。お客様に最適なプランをご提案いたします。