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外壁をグリーンに!専門業者に頼んで始める「壁面緑化リフォーム」と補助金活用術

作成者: カシワバラさんの暮らし。編集部|Jul 18, 2025 5:27:24 AM

近年では、住宅に壁面緑化を取り入れたデザインが増えています。外から見える壁面にグリーンを取り入れることで、周囲とは一味違った個性的な空間を演出できます。また、省エネ効果も期待でき、おしゃれな住まいを実現できる点も特長です。とはいえ、壁面緑化という新しい要素を住まいの中でどのように活用すればよいのか、悩んでいる方も少なくないでしょう。そこで今回は、住宅デザインに壁面緑化を効果的に取り入れるためのポイントをご紹介します。

壁面緑化の魅力と効果

壁面緑化とは?

壁面緑化とは、建物の外壁を植物で覆い、見た目の美しさを高める手法です。都市部では緑地が限られているため、建物そのものを緑化することで、貴重な緑の空間として活用できます。植物の持つ色彩には視覚的な癒し効果があり、住む人や利用する人の満足感を高める効果も期待できます。手入れの手間や維持費が気になる、という方にはフェイクグリーンを用いる方法もあります。リアルな質感と見た目を持ちながら、メンテナンス不要で長く美しさを保てるフェイクグリーンは、さまざまな空間で幅広く活用されています。

エネルギー効率の向上にもつながる

外壁を植物で覆うことで、直射日光を遮り外壁の温度上昇を抑えられるため、室内の温度を快適に保ちやすくなります。冷房の使用を抑えられ、省エネや電気代の節約にもつながります。また、紫外線による外壁の劣化を防ぐ効果も期待できます。冬には植物の蒸散作用によって空気の乾燥が和らぎ、室内の暖かさを保つ効果もあるのが嬉しい点です。

デザイン性の高さも魅力

壁面緑化は、見た目の美しさでも人気を集めています。グリーンに彩られた壁は通りからも目を引き、住まいに季節感や個性をプラスしてくれます。緑のある空間は心を落ち着ける効果もあり、癒しの要素としても効果的です。花の咲く植物を選べば、見た目だけでなく香りも楽しめます。

施工方法とプロに依頼するメリット

植物を健やかに育てるためには、定期的な手入れが欠かせません。伸びすぎた枝葉は見た目を損なうだけでなく、屋外設備の不具合や雨漏りの原因になることもあります。水やりや施肥、剪定、害虫の除去など、日常的な管理が求められます。そのため、手間をかけられるかどうかを事前に考えることが大切です。また、壁面緑化を行う際には、近隣への影響にも気を配る必要があります。落ち葉や虫が発生すると、隣接する住宅に迷惑をかける可能性があります。そのため、薬剤を使用する際は事前に知らせるなど、周囲への配慮を忘れずに進めましょう。

住宅で壁面緑化を上手に取り入れるためのデザインのポイント

  • ・広い面積で迫力を演出する

    壁面緑化は、設置する面積が大きいほど存在感が増し、より自然で迫力のある仕上がりになります。フェンスや壁を一面覆うような大胆なデザインにすることで、緑が持つ癒し効果や視覚的なインパクトを最大限に引き出せます。サイズにとらわれず、空間全体を活かす発想で計画するのがポイントです。
  • ・目隠しとしての機能も活用

    壁面緑化は、単なる装飾にとどまらず、視線を遮る役割も果たします。隣家との距離が近い場所や、外からの視線が気になる部分に取り入れることで、自然な目隠しとして活躍します。フェンスに設置すれば閉塞感を与えずにプライバシーを確保できるため、機能性を兼ね備えたデザインとしても有効です。
  • ・アクセントカラーで印象を変える

    壁面緑化に彩りを加えたい場合は、部分的に色味の異なる葉や花を組み合わせるのがおすすめです。ランダムに差し色を入れることで、より自然でリアルな印象に仕上がります。落ち着いた空間にしたいときは白系を中心に配置し、明るく個性的に演出したい場合は赤やピンクなどのポイントカラーを活用すると効果的です。空間全体の雰囲気に合わせたカラー選びが、デザインの完成度を高めます。

ワイヤー型・パネル型・植栽ボックス型などの型の違いとは

  • ワイヤー型(登はん型)

    建物の壁にワイヤーや金属フレームを張り、ツル植物を這わせる方法です。植物の成長によって自然な緑のカーテンが形成されます。比較的軽量で、コストも抑えられるのが特徴です。ツルが伸びて巻きつく性質を持つ植物が適しています。

    常緑:ヘデラヘリックス(アイビー)、テイカカズラ、カロライナジャスミン

    落葉:クレマチス、ナツユキカズラ

  • パネル型(ユニット型)

    植物をあらかじめ植え込んだパネルやユニットを壁面に取り付ける方式。比較的自由なデザインが可能で、植物の種類も豊富に選べます。施工後すぐに緑の壁を楽しめる即効性があり、人工植物にも対応可能です。日照や景観を考慮して選ぶと、より長く美観を維持できます。常緑性の植物が扱いやすく人気です。

    常緑:ポトス、ワイヤープランツ、タマシダ、ヒューケラ、アベリア

    花や実を楽しむ:アサガオ、トケイソウ、ゴーヤ、ヘチマ、インゲン

  • 植栽ボックス型(プランター型)

    壁に設置したプランターやボックスに植物を植え、垂れ下がるように育てたり、上へ伸ばしたりする方法です。土や水の管理がしやすく、植物の種類を幅広く選べます。見た目に動きが出やすいのもメリットです。下垂性や広がる性質を持つ植物が映えやすく、季節ごとの植え替えも可能です。

    常緑:ブルーパシフィック、セトクレアセア、フイリノシラン、ツルニチニチソウ

    その他:スイカズラ、ヘデラカナリエンシス

補助金でお得に壁面緑化を実現

補助金(緑化助成金制度)とは?

緑化助成金制度は、地球温暖化の進行を抑えるための取り組みとして、多くの自治体が壁面緑化などを支援するために設けている制度です。この制度を利用することで、緑化にかかる初期費用の一部が補助され、より金銭面の負担を減らし導入しやすくなります。助成の対象や補助率、申請方法などは自治体によって異なるため、利用前に詳しい条件を確認することが重要です。こうした制度を上手に活用することで、環境負荷の軽減と快適な生活環境づくりの両立が期待できます。

自治体の緑化助成制度の活用例

お住まいの自治体(市区町村)のホームページで「壁面緑化 助成」「緑化 推進 補助金」などと検索すると、最新情報が確認できます。都市部を中心に、建築物の緑化を促進するための補助制度を設けている地域が多く、申請手続きも比較的シンプルです。補助制度の内容や申請方法などで不明な点がございましたら、お気軽にカシワバラ・コーポレーションまでご相談ください。

申請の流れと注意点(面積・時期・事前申請)

自治体の緑化助成制度を利用するには、まず自治体の公式サイトや窓口で内容や申請期限を確認し、必要書類を準備します。設置計画を立て、助成対象の条件を満たしているかもチェックしましょう。多くの場合、施工前に事前申請が必要で、承認を得てから施工を開始します。施工後は完了報告書や写真を提出し、審査を経て助成金が支給されます。申請期限を守ることや、助成対象の植物・材料を使用することが重要です。また、施工内容の変更は必ず相談し、助成後も一定期間の維持管理が求められます。これらを守ることでスムーズに助成制度を活用できます。

まずは相談から!壁面緑化プランニング・リフォームなら、カシワバラにぜひお任せください!

壁面緑化で植物を取り入れた心地よい空間づくりを。壁面緑化は環境保護や省エネルギーの促進、さらに建物の美観を高めるなど、多くの利点を持つ取り組みです。しかし、建物の構造や条件、維持管理の負担を十分に考慮したうえで、最適な緑化方法や植物を選ぶことが成功のポイントとなります。不明点がある場合や、どんな事例があるのかを知りたい場合は、カシワバラ・コーポレーションまでお気軽にご相談ください。お客様に最適なプランをご提案いたします。