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猫と暮らす戸建てリフォームアイデア:キャットウォーク設置で快適&安全な住まい

作成者: カシワバラさんの暮らし。編集部|Oct 6, 2024 5:11:54 AM

猫の自由で気ままな性格は大きな魅力ですが、その反面「壁や家具が傷つかないか」などの住まいに関する不安も出てきます。特に大切な家であれば、そうした点が気になるのも無理はありません。そこで今回は、これから住まいを整えたい方やリフォームを考えている方に向けて、猫と快適に過ごすために役立つ設備や間取り、意識しておきたいポイントをわかりやすく整理しました。

猫と暮らす住まいの悩み。爪とぎ・運動不足・トイレはどうする?

爪とぎ対策

まず取り組みたいのが「爪とぎ対策」です。大切な住まいを傷から守りたいと思うのは自然なことですが、猫の本能を考えると簡単にはいきません。壁や床、家具をどう保護するかは、多くの飼い主にとって悩みどころです。爪とぎ対策の基本は、猫に「爪をといてもよい場所」を覚えてもらうことです。専用の爪とぎ器や爪とぎ柱を用意し、少しずつ慣らしていきましょう。

最初のうちは飼い主が優しく教えてあげることが大切です。なかなかうまくいかない場合は、設置場所を変えてみたり、角度を工夫したりすると気に入ってもらえることがあります。お気に入りの爪とぎスポットができれば、他の場所で爪をとぐことも減ってくるはずです。それでも完全には防げないこともあるため、壁に保護シートを貼ったり、コーナー部分に布を巻くなど、爪とぎ場所以外の対策も併せて行うと安心です。専用グッズを活用するのもおすすめです。

運動不足とストレスの対策

猫は本来、狩りをして暮らす動物であり、室内での生活では運動不足になりがちです。高いところに登るのが好きな習性を活かし、棚やステップなどで上下運動ができる環境を整えてあげましょう。また、室内だけだと退屈を感じやすく、そのストレスが原因で問題行動につながることもあります。窓辺に外を眺められるスペースを設けてあげると、気分転換になり、日向ぼっこも楽しめます。さらに、猫は自分の縄張りをとても大切にする動物です。人があまり立ち入らない、落ち着けるプライベートな空間を作ってあげることも忘れずに。

トイレ環境の工夫

きれい好きな猫にとって、快適なトイレ環境はとても重要です。汚れていたりニオイがこもっていたりすると、トイレを使わなくなることもあります。掃除がしやすい場所に設置し、常に清潔を保てるようにしましょう。ニオイ対策としては、換気扇を設置するのが効果的です。また、静かで人の目が届きにくい、狭めのスペースにトイレを置くのが理想です。猫の習性に配慮した配置を心がけることで、トイレの失敗も減らせます。

猫の安全を守るために! 空間ごとの注意ポイント

玄関・ベランダ

もっとも注意したいのが「脱走の防止」です。玄関まわりには脱走防止用のゲートを設置して、不意の飛び出しを防ぎましょう。出入りのたびに気をつけるのはもちろんですが、不在時でも安心できるような備えがあると理想的です。ベランダについても、落下や脱走のリスクがあるため、本来は出さないことが基本。ただし、どうしても出てしまう可能性があるなら、柵の高さを十分に確保し、隙間を狭めて安全性を高めておくことが大切です。

キッチン

キッチンは刃物や火元など危険が多く、猫が入り込むと事故につながる恐れがあります。侵入を防ぐために、ゲートや柵を活用しましょう。さらに、ゴミを漁ってしまうのを防ぐために、ビルトイン型のゴミ箱を導入するのも効果的です。

浴室

浴室は水がたまっていることもあり、誤って入ってしまうと溺れる危険性があります。使用していないときでも扉は必ず閉め、できればロックがかかるものにしておくと安心です。

リビング・居室

このエリアで注意すべきなのは、電源コードや配線です。猫がコードを噛んでしまったり、足を引っかけたりしてケガをする可能性があります。コンセントの位置を高めにする、またはコードをカバーで保護するなどして、配線をなるべく目に触れさせない工夫が必要です。階段を設置する場合は、踏み外しや落下に備えて、段差を緩やかにしたり、手すりの隙間を狭くしたりするなど、猫が安全に移動できるように整えましょう。

屋外・庭

庭づくりをする際には、猫に有害な植物を避けることが大切です。人には無害でも、猫が口にすると中毒を引き起こす種類もあります。また、園芸用の薬剤や肥料なども、安全性を十分に確認しましょう。使用前に成分表示や注意書きをよく読み、不安があれば獣医師に相談するのが安心です。

キャットウォーク設置のメリット:縦の遊び場確保で猫のストレス軽減

猫専用の動線を考える

猫は人間とは異なり、立体的に上下左右に自由に動くことが基本です。そのため、猫がスムーズに移動できるルートを確保することが重要です。特に高い場所にアクセスできるようにしてあげると、猫はより安心感を得ることができます。なお、猫は登るのは得意でも下りるのが苦手なことが多いため、キャットタワーだけでなく、横移動や下りるのに役立つキャットウォークを組み合わせることで、よりバランスの取れた環境が作れるでしょう。

素材や幅にも配慮を

キャットウォークの素材選びも重要です。猫は噛んだり爪を立てたりすることがあるため、使用する板材にはある程度の硬さが必要です。シナランバーなど適度な硬さのある木材が適しています。一方で、パイン材のように柔らかくて傷がつきやすい素材は避けたほうがよいでしょう。また、安全に歩けるよう、板の幅はおよそ20cmあると安心です。

設置場所と高さに注意

上下運動を促すためとはいえ、キャットウォークの設置場所は慎重に検討しましょう。あまりに高い位置に設置してしまうと、掃除がしづらくなったり、万が一の際に手が届かず対処できない可能性があります。取り付ける高さは、人の手が届く範囲にとどめ、メンテナンスや交換がしやすい位置にしておくのが安心です。

猫に優しいリフォームのポイント:腰壁で爪とぎ対策

ひっかき傷をしっかりガードできる

猫がよく爪とぎをする高さ(床から約80〜120cm)に耐久性のある素材を貼ることで、壁を物理的に保護できるのが腰壁の大きな特徴です。通常の壁紙ではすぐにボロボロになってしまうような引っかき傷も、硬い素材の腰壁ならしっかりカバーできます。とくに、メラミン化粧板や樹脂製パネルといったハード系素材は、鋭い猫の爪にも強く、傷がつきにくいのが魅力。「壁の見た目が悪くなってしまった」「原状回復が必要な住まいで心配」といった悩みに対して、腰壁リフォームは有効な対策になります。

空間をおしゃれに演出できる

腰壁は機能性だけでなく、見た目のデザインにも優れています。木目調やタイル柄、ナチュラルなホワイトや落ち着いたグレーなど、部屋の雰囲気に合わせて多彩なデザインから選べます。対策グッズ感が出にくいため、リビングや玄関など目につきやすい場所にも自然に溶け込み、インテリアの一部として取り入れることが可能です。機能性とデザイン性を両立したい方にもぴったりの選択肢です。

日常的な掃除がぐっとラクに

腰壁に使われる素材は、汚れや水分に強く、日々の掃除がしやすいこともポイントです。猫の抜け毛やよだれ、フードの食べこぼし、マーキングなどで壁まわりが汚れることも少なくありません。ツルツルとした表面のパネル素材なら、水拭きだけでさっと汚れが落ちるため、掃除にかかる手間を大きく軽減できます。また、毛がつきにくく、乾拭きやハンドクリーナーで簡単にお手入れできるのも嬉しいメリットです。

猫の視点を大切に、猫も家族も心地よく暮らせる住まいづくりを。ペット対応リフォームなら、ぜひカシワバラにお任せください!

猫にとって居心地の良い空間があれば、いたずらが減り、お留守番中も落ち着いて過ごしてくれるかもしれません。そのためには、人とは異なる視点、「猫目線」での工夫が欠かせません。猫も飼い主も心地よく暮らせる住まいを実現するために、失敗を避け、満足のいくリフォームにつなげましょう。不明点がある場合や、どんな事例があるのかを知りたい場合は、カシワバラ・コーポレーションまでお気軽にご相談ください。お客様に最適なプランをご提案いたします。