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駐車場に看板を設置する目的とは? 無断駐車への対処法も解説!

契約外の車両が自分のスペースに無断駐車していたり、歩行者の通行の妨げになっていたり、マンションで起こる「駐車場のトラブル」。こういった問題の解決に向けて駐車場に看板を設置することは、効果的な手段の1つです。ただ、どんな看板を設置すれば良いのかわからない人もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、目的に応じた駐車場看板の設置方法などについて解説していきます。

駐車場に看板を設置する目的は主に3つ

まずは看板を設置する目的から、改めておさらいしていきましょう。

【目的1】ユーザーへの案内・誘導

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目的の1つ目が「駐車場を利用するユーザーへの案内と誘導」です。ユーザーとはドライバー、歩行者の両方を指します。一般的に駐車場であることを示す看板は、ドライバーの目線に合わせて、歩行者目線よりも少し低い位置に設置されています。加えて、遠くからでもすぐに確認できるように矢印や記号は大きく作られています。

また、歩行者へは安全に配慮し「駐車場でやってはいけないことを注意喚起する」目的もあります。例えば、子どもが駐車場内で遊んでいて、車との接触事故が起こるのを防止するために【ボール遊び禁止】などの看板を設置することがあげられます。

このように、ドライバーだけでなく歩行者に向けた情報も発信しており、その役割はとても重要だといえます。

【目的2】「無断駐車」などに対する注意喚起

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駐車場でよく起きるトラブルとして無断駐車があげられます。マンションに併設している駐車場は、基本的に入居者のなかでも別途、駐車場使用料を払っている契約者が利用するもの。当然ですがそこに使用料を払っていない人が駐車するのは「無断駐車」に相当します。したがって、あらかじめ「契約者専用」や「無断駐車禁止」の看板を設置することで、ドライバーに注意喚起を行う目的があります。

【目的3】警備員などの人件費の削減

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マンションの駐車場に警備員を配置すると、人件費がかかってしまいます。そこで出口の方向や満車の表示など、駐車場看板を設置することでドライバー自らが判断できるように促し、警備員を雇うコストを削減することもできます。

目的に応じて利用したい「看板のタイプ」

では、ここまで紹介してきた目的を達成するために、どういったタイプの看板を設置すればより効果的なのでしょうか。ここでは目的別に2つ紹介していきます。

駐車場の存在を強調して知らせるなら「プレートタイプ」

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駐車場がある場所をドライバーや歩行者に知らせるための看板は、比較的サイズの大きい固定型のプレートタイプを使用することが多いようです。

フェンスや壁沿いなど、設置場所は限られますが、サイズが大きいために遠くからでもその存在を確認することができます。あわせて駐車場の入口付近にプレートタイプの「矢印」の看板を置くことで、どこから駐車場に入れば良いのか、ドライバーも把握しやすくなるでしょう。

なお無断駐車を予防する目的であれば、プレートタイプのほかに、車止めブロックに「契約者専用」と記載したシールタイプの看板を貼ることもあるようです。

駐車場内での案内をスムーズにするなら「スタンドタイプ」

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駐車場内での案内を目的とするなら、スタンドタイプが利用しやすいといえます。

スタンドタイプはプレートタイプのように設置場所を固定しなくても良いため、使用場所や使い方を柔軟に変えることができます。例えば駐車場の契約の有無にあわせて、空きスペースにスタンドタイプの看板を置くことで、無断駐車を物理的に遮断するといった使い方も考えられるでしょう。ただし、プレートタイプと違い、日常的に管理する必要はあります。

もしも、駐車場を無断使用されたら?

看板を設置したとしても、無断駐車をされてしまう可能性はあります。そこで看板を設置したにも関わらず起きてしまった無断駐車への注意点と対処法も、あわせて知っておきましょう。

注意点:車の強制的な撤去はできない

実は、無断駐車をされたとしても、それを勝手に撤去することはできません。これは「自力救済禁止の原則」という法の定めがあるためです。

「自力救済」とは、自分の権利を侵害された場合、その権利者が法律の手続きをせずに実力行使で権利の獲得を実現すること。つまり、無断駐車の場合であれば「自分の駐車スペースに無断で駐車をされたからといって、勝手に撤去をしていけない」ということです。
この場合、相手方から逆に損害賠償を請求されることもありえます。

対処法:まずは管理会社に相談をしましょう

では、無断駐車をされてしまった場合は、一体どうすれば良いのでしょうか?

まずはマンションの管理会社へと連絡を行い、張り紙などで警告を行うのが一般的な方法といえるでしょう。ちなみにマンションの敷地内駐車場は私有地であるため、警察の取り締まりにはあたりません。

さらに警告後も無断駐車が続くようであれば、車の写真を撮影し、共有の掲示板に貼るなどの方法で車の持ち主を特定するための情報を集めましょう。持ち主がわかったら、管理会社や委託している警備会社などから直接注意をしてもらう、などの方法が考えられます。

駐車場の看板はトラブル防止やコスト削減に一役買う

駐車場に設置する看板を上手く使うことで、無断駐車の予防や、警備員を配置することなく駐車場内での案内・誘導が可能となります。

今回紹介したようにプレートタイプやスタンドタイプなど、目的に応じて看板を使い分けながら、安心・安全なマンション管理に役立てていきましょう。

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