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マンション低層階に空き巣リスク! 今すぐできる防犯対策は?

マンションの低層階には「物件価格や税金が安い」、「階段で気軽に外と行き来できる」などのメリットがあります。なかでも1階は足音がほかの住民の迷惑になりにくく、庭付きの物件もあることなどが魅力です。

ただし、マンションは低層階にある部屋ほど、空き巣や忍び込みといった犯罪に狙われやすい傾向にあります。入居時には不審者の侵入を防ぐような防犯対策を行うといいでしょう。

「低層階の住戸」は空き巣に狙われている!

「低層階の住戸」は空き巣に狙われている!

警察庁「令和5年の 刑法犯に関する統計資料」によると、2023年の空き巣被害は「3階建て以下共同住宅」で2519件、「4階建て以上共同住宅」で1288件と、階層の違いで発覚件数に2倍近くの差がありました。

この調査結果からは「低層階の住戸ほど空き巣に狙われやすい」という現状が見て取れます。その理由の一つが外部からの侵入のしやすさです。塀を乗り越え、庭やベランダを通れば、防犯カメラやオートロックが設置されたメインエントランスを通らなくても、不審者が住戸までたどり着けます。

警察庁 刑法犯に関する統計資料」

4つの空き巣対策で不審者の侵入を防ぐ!

「戸締まり」は基本中の基本

「戸締まり」は基本中の基本

空き巣や忍び込みなどの被害に遭わないために、何よりも徹底したいのが戸締まりです。

先ほどの警察庁の資料によると、忍び込みの侵入手段として一番多かったのが、「戸締まりを忘れた住戸」を狙うことでした。空き巣における侵入手段でも、発覚した件数は「ガラス破り」に次いで多く、鍵の閉め忘れの危険性を表しています。

マンションの鍵はあとからオートロックにすることも可能です。鍵の閉め忘れが不安な人は、鍵の交換も検討するといいでしょう。

「防犯フィルム」で窓からの侵入を防ぐ!

「3階建て以下共同住宅」における空き巣や忍び込みの侵入経路で、最も多かったのが「表出入り口」ですが、「窓」から侵入されるケースも多いようです。

侵入手段に「ガラス破り」が多く用いられている現状を考えると、防犯対策としては窓を強化するのが効果的でしょう。防犯ガラスを採用した窓に交換するのもありですが、導入費用を抑えたいなら「防犯フィルム」が有力な選択肢となります。

防犯フィルムは店舗のショーウィンドウ、貴金属などを収納するショーケースなどに利用されています。ハンマーなどを叩き付けても破れず、貼り付けた窓ガラスの飛散を防止することから、不審者の侵入を防ぐ効果が期待できるようです。

なお、防犯フィルムは貼り方を誤ると、本来の性能を発揮できない場合があります。設置の際は専門の業者に依頼するといいでしょう。

ポストを細かくチェックし、防犯意識をアピール

ポストを細かくチェックし、防犯意識をアピール

空き巣はあらかじめ現場を下見してから、犯行に及ぶケースが多いようです。

警察庁「住まいる防犯110番」によると、「侵入者が家の下見で気にすること」の第1位は「留守」でした。住人が長期間に渡り留守にしがちな住戸は、犯行のターゲットに選ばれやすいといえるでしょう。

空き巣が犯行に及ぶ住戸を下見する際に、注目しているものの1つがポストです。チラシや郵便物が貯まっていると、それだけ住民が不在にしている時間が長いと判断される可能性があります。さらに、「郵便物をまめに取り込まない」=「住人がずぼら」と見なされると、防犯意識が低いと考えられる恐れもあるので注意が必要です。

警察庁「住まいる防犯110番」

「センサーライト」で不審者の存在を察知

「センサーライト」で不審者の存在を察知

センサーライトの利用も、空き巣や忍び込みから住戸を守る有効な方法です。ライトが自動で点灯することで、家主だけでなく、近くの住人なども不審者を察知しやすくなります。また、ライトに照らされた空き巣が犯行を思いとどまる効果にも期待できるでしょう。

なお、センサーライトのセンサーは、一般的に物体の熱や動きに反応するので、例えば観葉植物が風に揺れることなどで誤作動を起こす可能性があります。ライトが頻繁に点灯すると、侵入者を正しく検知できないだけでなく、近くの住民の迷惑になる恐れもあるので設置場所には注意が必要です。

階層別「マンション低層階の空き巣リスク」

1階にある住戸の空き巣リスク

ポストを細かくチェックし防犯意識をアピール

マンションの各フロアのなかで、最も空き巣被害に遭いやすいとされているのが1階です。

1階の部屋が空き巣に狙われやすい理由は、外壁を乗り越えるだけで侵入できるからです。もし犯行が発覚しても、再び塀を乗り越えれば、犯行現場から逃げられます。さらに、塀が低いマンションでは、内部の様子を外から伺いやすいので、留守を狙われやすいといえるでしょう。

観葉植物などを設置して外から覗くかれないようにする対策方法もありますが、不審者に侵入された場合に外から確認できなくなるため、犯行が発覚しにくくなるリスクもあります。

2階にある住戸の空き巣リスク

中高層マンションの階高(1階分の高さ)は、一般的に約3mと言われています。2階の床面の高さは、地上から3m。このぐらいの高さであれば、空き巣によっては塀や雨樋などを足がかりに、よじ登ってくることがあるようです。さらに、隣に別のマンションやビルなどがある場合には、建物伝いに部屋に侵入される恐れもあります。

1階よりも侵入されるリスクが減るとはいえ、マンションの2階に住む場合にも、空き巣などへの対策が必要です。ベランダに面した窓は、外出時に外から様子を伺われないようにカーテンを閉め、さらに施錠を忘れないようにしてください。

3階以上にある住戸の空き巣リスク

3階以上の部屋になると、外部から侵入されるリスクが下がります。

とはいえ、2階のベランダなどを伝って、3階まで空き巣が侵入してくる可能性はゼロではありません。また、空き巣が屋上まで上り、そこからロープなどを使って下のフロアに侵入する、「下がり蜘蛛」と呼ばれる手口もあるようです。

上層階に住んでいるからと油断して、防犯対策を疎かにしていると、空き巣に目を付けられてしまうかもしれません。

空き巣に狙われやすいマンションの特徴は?

ベランダへの侵入に使える足場がある

ベランダへの侵入に使える足場がある

警察庁の調査によると、2023年に発生した空き巣被害における侵入手口で、最も多かったのが「ガラス破り」でした。マンションでガラスが破られる場合は、ベランダから不審者が侵入するケースが考えられます。

塀や街路樹、エアコンの室外機などが近くにあると、それを足がかりとしてベランダに侵入される恐れがあります。足場になりそうなものがあれば撤去、または忍び返しを設置するなどの防犯対策を行うといいでしょう。

不審者が身を隠す場所がある

ベランダが塀や植栽などで目隠しされた住戸は、不審者がガラスを破って侵入する姿を、周囲の人に目撃されにくいといえます。侵入を防ぐためにも、不審者が隠れられる場所を、ベランダの周りに作らないことが大切です。

ベランダに物が散らかっていると、住人がずぼらだと見なされる原因にもなります。なるべく不要な物は撤去し、大きな物を置く場合には、外から見たときに死角を作らないように工夫してください。

低層階での空き巣被害をなくすためにできること

マンションの低層階では、空き巣や忍び込みへの警戒が必要です。窓の戸締まりはきちんと行い、ガラスを割られないように防犯フィルムなどを設置するといいでしょう。

さらに、不審者のベランダへの侵入そのものを防ぐための対策も重要です。侵入時に身を隠せるような場所、2階以上の住戸であればよじ登る足がかりとなる物をなくせば、不審者もそう簡単にはベランダに近づけなくなります。

留守にしがちで、防犯対策で劣る住戸は、空き巣のターゲットになる恐れがあります。被害を未然に防ぐためにも、日頃からの対策が重要です。

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