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名車“カングー”をキッチンカーにDIY!アウトドアでパーティを楽しもう

「山と海」をデザインモチーフに、南三陸杉を活用し、DIYキッチンカーを制作しました。 ベース車は、ルノーカングー。後部座席の解体から始まり、床やカウンターを造作。保健所の営業許可取得のための設備(窓や換気扇等)をつくり、キッチンカーへの改造が完成しました。このキッチンカーで巡る「日本列島の旅プロジェクト」にも触れながら、寄稿させて頂きます。

はじめに

こんにちは、合同会社ビーバーの羽根田です。
前回は「これまで製造してきたDIYキッチンカー」についてお話をさせていただきました。
 今回は「ルノーカングーでつくるDIYキッチンカー」についてお話していきたいと思います。実用性が高く、可愛らしいフォルムで人気のルノーカングー。第2世代・(通称)デカングーをベース車に、新たにキッチンカーをつくります。
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トルクスネジやボルト等の固定金物を外し、後部座席を搬出すると車のボディがあらわになります。

このキッチンカーのこだわりポイントは、南三陸杉を活用して制作したカウンターです!
「山と海」をモチーフに、デザインした柄をレーザー加工機で焼き付け、木タイルを量産しました。
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「山と海」をモチーフとした、木タイルをつくる

元は製材所から分けてもらった、薪になるはずだった材料です。この不揃いな余り材を、150mm × 75mmの木タイルにします。この"ジグザグ"と"ナミナミ"の線が「山と海」を表現していて、宮城県仙台市でデザインを勉強する大学生と一緒に制作しました。
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木材は大きく赤身と白太の二つに別れます。個体差はあるものの、白太より、赤みの方が焼け具合が濃く、木材の一枚一枚にそれぞれの特徴があるため、その特徴を考慮しながら制作します。

レーザー加工機に木材を並べ、焼き付けていきます。レーザー加工機の出力を調整し、ちょうどいい出力値を探ります。力が強いと焦げてしまい、弱いと目立たないため、何度も実験を重ねました。
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最初に柄を焼きつけ、最後は出力をあげて、150mm × 75mmのタイルサイズにくり抜きます。何時間もかけ、量産されていくタイルを眺めながら、カウンター制作の計画を練ります。
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三パターンのタイルは、並べ方によって表情が変わります。
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柄だけでなく、赤身と白太の違いによって色味が変わり、タイルを並べては入れ替えて、しっくりくる配置にしました。配置後、下地の板に接着剤で固定します。
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数日乾燥させ、固まったらキッチンカーの間口に合わせてカットし、完成です!
赤身・白太のコントラストと、タイルの柄がかわいい仕上がりとなりました。
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続いて先ほどつくったカウンターを、カングーに敷設した平らな床に固定していきます。
床のみの固定だと不安定なので、カウンターの天板は、トノボード*注1)の元々の仕組みを再利用し、固定しました。
カウンターの下地は、w90mm程度ある強度のある下地を利用し、重いものを乗せても頑丈です。
*注1)車の荷台の荷物を隠すためのボードのこと
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こうしてキッチンカーの顔となる、カウンターが出来上がりました!

山や海でごはん会を!キッチンカーで巡る「日本列島の旅」企画

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このキッチンカーに乗って、日本列島の旅をしながら、森海祭(もりうみさい)をひらくプロジェクトを2023年10月から開始します!
森海祭は2022年に第一回目を、南三陸町荒島*注2)を舞台に開催しました。
料理人と一緒に、南三陸町の森や海をめぐり、森と海の対比が美しい島の中で、その土地の食材だけでつくる食卓をみんなで食べるというもの。フードツーリズムのような、アートのような、目の前の豊かさを味わいなおす空間を作っています!
日本列島の旅を通じて出会った豊かさを、森海祭として、関わってくださる皆さんと、一緒に味わいたいと思っています。
プロジェクトの最新情報は、インスタグラムで発信していますので、フォロー頂けると嬉しいです!
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