シロアリは知らないうちに家の柱や土台を蝕み、耐震性を損なう原因になります。被害が進行すると、修繕や補強に高額な費用がかかることも。定期的な点検も大切ですが、被害を未然に防ぐ事前対策を講じることで、家の安全を保ちましょう。すでに劣化や被害が見られる場合は、駆除とともにリフォームで安心できる住まいへと整えることをおすすめします。
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シロアリ被害はこうして始まる!侵入メカニズムを知ろう
湿気が招くシロアリの侵入リスク
シロアリは湿気を非常に好み、特に床下・浴室・玄関タイル下など、湿気がこもりやすい場所は格好の生息地になります。建物の基礎が低かったり、床下の換気口がエアコンの室外機などでふさがれていたりすると、通気が悪くなって湿気が滞留し、シロアリにとって最適な環境が整ってしまいます。タイル張りの浴室は、床が土間になっていることで水分が溜まりやすく、湿度が上がりやすいため注意が必要です。さらに、玄関まわりを頻繁に水洗いしている家庭では、タイルの下に湿気がたまりやすく、知らぬ間にシロアリが寄りついている可能性もあります。
木材の腐食がシロアリを引き寄せる
住宅に多く使われる木材。特に腐食が進んだやわらかい木材をシロアリは狙って侵食します。木材は本来、カビなどの菌では分解されにくい強度がありますが、「木材腐朽菌」によって木の成分が分解されると、腐った部分がシロアリの格好の餌場になります。雨漏りや配管からの水漏れで木材が湿った状態になると腐朽が進みやすく、結果的にシロアリ被害のリスクも高まります。屋根・外壁・天井などの定期的な点検とメンテナンスを怠らず、異変を感じたら速やかに対策を講じましょう。
日陰がつくるシロアリの隠れ家
シロアリは光を極端に嫌うため、日陰も被害を招きやすい要因です。光を避けるため地中でトンネルを掘り、建物内部へ侵入します。家の外周に置かれた廃材や植木鉢、物置などが日陰をつくり、それがシロアリの住処になることも。こうした物は定期的に移動したり、地面と接触しないようビニールシートを敷くなどの対策が必要です。湿気・木材・日陰という三拍子が揃うと理想的な環境になるため、気になる点があれば早期調査を行い、被害が進行していればリフォームも視野に入れて住まいの安全性を見直しましょう。
室内でチェック!「これってシロアリ?」3つの兆候
羽アリを見かけたら要注意
シロアリは繁殖の時期になると羽アリとなり、数千匹単位で一斉に飛び立ちます。この羽アリの発生は、家の中にシロアリが潜んでいる可能性を示す重要なサインです。羽アリは種類ごとに飛び立つ時期や特徴が異なりますが、いずれにしても家の中や周辺で見かけたら警戒が必要です。たとえば、初夏の晴れた日や蒸し暑い夕方に突然羽アリを見かけた場合、シロアリの活動が本格化している恐れがあります。玄関まわりや室内に羽アリの死骸があったり、窓際で群れていたりするようなら、早急に点検を検討しましょう。
家のスキマや床下の土に異変がないかチェック
地下に巣をつくるシロアリは、乾燥から身を守るため「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる土のトンネルを作って侵入します。玄関のドア枠や上がり框、押し入れのすき間に覚えのない土が詰まっていたら要注意です。これはシロアリが外気との接触を避けるために土でスキマを埋めた痕かもしれません。普段見えにくい部分も定期的に点検することが被害拡大を防ぐ鍵となります。
見慣れない小さな糞にも要注意
室内に米粒より小さな俵型の糞を見つけたら、「アメリカカンザイシロアリ」の可能性があります。このシロアリは乾いた木材にも生息し、既に屋内に巣があるケースが多いです。糞は長さ1ミリほどで表面に6本の筋が入っており、植物の種やゴミと見間違えることも少なくありません。出窓の角や巾木、階段の隅で見つけたら専門業者へ相談し、駆除と併せて修繕やリフォームを検討してください。
シロアリ駆除&対策リフォームの方法と費用
シロアリ駆除方法と費用
シロアリ駆除は主に「バリア工法」と「ベイト工法」の2種類があります。
- バリア工法:薬剤を被害箇所に直接散布し即効性が高い。費用は1㎡あたり【約1,000〜2,000円】。リフォームと同時に行うケースが多い。
- ベイト工法:毒エサを入れた容器を家の周囲に埋め、巣ごと駆除。費用は外周1mあたり【約6,500円】。
シロアリ被害を受けやすい場所のリフォーム費用
- 洗面所:20万円〜
- 浴室:100万〜150万円
- キッチン:50万〜150万円
- トイレ:15万〜50万円
- 床下の基礎工事:100万〜300万円
被害が進行していた場合、これらの費用が必要になることもあるので、早めの確認と対策が大切です。
リフォームによる再発防止と住環境の改善
被害箇所は駆除だけでなく、再発を防ぐリフォームが重要です。
- 浴室・洗面所:防水・耐湿性の高い素材へ交換
- 床下:防湿シートや換気設備を導入
- キッチン・トイレ:配管の劣化をチェックし設備を更新
- 基礎:「布基礎」→湿気に強い「ベタ基礎」への変更
見た目の修復だけでなく通気性・断熱性・耐震性を総合的に見直すことで、長期的に安全で快適な住まいが実現します。
もしかしてシロアリかも…?ご不安な点はカシワバラ・コーポレーションまでお問合せください!
シロアリ被害は全国で発生し、防蟻処理の効果は年数とともに薄れます。最も重要なのは、シロアリを家に入れない・寄せつけない環境づくりです。詳しく知りたい方やご不安な点がある方は、カシワバラ・コーポレーションまでお気軽にご相談ください。お客様に最適なプランをご提案いたします。
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