今回は、建物や設備が古くなった社員寮のリフォーム事例をご紹介します。「社員寮」と聞くと、必要最低限の住環境をイメージしがちですが、こんな素敵な部屋に住めるなら仕事も頑張れそう!と思えるような、明るく広々とした空間に仕上げました。住環境を整えることで、社員さんのモチベーションもUPすること間違いなし!リフォームを検討中の皆様は、ぜひ最後までご覧ください。
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物件概要
山九株式会社独身寮
リフォームのポイント
この物件は千葉県にある3階建ての山九株式会社の独身寮です。個室が狭かったのを、広めのワンルームに改装したほか、共同大浴場やトイレ、キッチンや食堂の改修、シャワールームの新設、外壁・屋上の修繕も行いました。現在、外構工事として駐車場や浄化槽の設置も進行中です。
今回のリフォームでは、「快適性」と「耐久性」を両立させることが重要なポイントでした。男子寮という特性上、傷がつきにくく、メンテナンスのしやすい素材を選定しました。
今回はやや大きめの寮なので、施工部分も盛りだくさん!施工前の写真と共に、ひとつずつご紹介していきます。
①広々とした個室空間へ
社員寮ということで、まずは個室の様子からご紹介していきましょう。
建物竣工はバブル期真っ只中の平成2年。リフォーム前の廊下はピンクとグレーの市松模様のタイルで、なかなかな時代感が醸し出されています。
元々は単身者向けのワンルームが80部屋あり、個室は約13平米と手狭なことが課題でした。竣工当時、単身者向けの専有スペースとしては12〜13平米程度、賃貸物件では3点ユニット、ミニキッチンを含めて16〜18平米くらいが主流だったのです。
今回のリフォームでは、非構造体の壁を解体して2部屋を1つに統合し、広めのワンルームを40部屋つくりました。
こちらがリフォーム後の廊下。真っ白で清潔感のある空間に仕上がっています。
個室のドアです。ワンランク上の素材感を演出するシートを貼りました。
こちらは施工前の個室。窓が一枚で室内は暗く、ベッドと机を置けばほとんどスペースは埋まってしまうほどの狭さでした。
こちらが施工後の個室です。隣の個室スペースとの境になっていた壁を取り去り、広々としたワンルームに生まれ変わりました。窓が2枚になったことで明るくなり、内装は白を基調としたナチュラルモダン。クローゼットも広めで、単身者には十分なスペースが確保されています。
今回は2部屋を繋げたことで、かなり大掛かりな施工となりました。まず、部屋同士の床の高さが違うため、床の補修は必須となりました。新しくなった床には、傷がつきにくく、なおかつ安価に施工ができる厚手の塩ビシートを張りました。
②自炊がしたくなる!使いやすいキッチンへ
こちらは施工前のキッチンで、業務用の設備が並んでいました。元々は食事を提供する業者が入っていましたが、今となってはコンビニやスーパーなどでも手軽に食品を調達できるため、調理専門の業者は不要になりました。
こちらが生まれ変わったキッチン。今後の配置を考慮し、スペースを角側に寄せることで、収納や追加設備の設置にも柔軟に対応できるよう設計しました。
3箇所で同時に調理ができ、IHクッキングヒーターで衛生的。魚焼きグリルも入っています。自炊したい人がいることを想定し、誰もが使いやすいような設備になっています。
今後、需要があれば調理器具や食器も充実させていくそうです。
③壊れにくく、衛生的なトイレ空間へ
トイレに関しては、オーナー様から「男子寮は設備の破損がとても深刻。壊れにくい設備にしてもらいたい」と切実なご要望がありました。男性トイレは、とくに破損のリスクが大きい部分なのだそうで、今後のリスクを考慮し、予定していた素材を変更するなど調整をしました。
以前は和式だったトイレは、すべて洋式に変更しました。
こちらがリフォーム後のトイレです。より使いやすく衛生的になりました。なお、トイレの個室横のスペースはシャワールームになっています。
④スタイリッシュな大浴場へ
こちらの建物には元々立派な大浴場があります。大きな窓から屋外の景色が眺められ、なかなかの開放感。しかし、配管などが剥き出しで、古さが感じられるのが少し残念な部分でした。
こちらがリフォーム後の浴室です。
右側の小さなスペースにも湯船がありましたが、配管の老朽化による水漏れが判明したため撤去。新たに涼むスペースとして活用する形に変更。壁面にはバスパネルを採用し、配管を隠すことで見た目もすっきりとした仕上がりになりました。
スタイリッシュな大浴場で、日々の疲れもゆっくり取ることができそうですね。
⑤スタイリッシュかつ耐久性のある食堂の床
こちらは、3階まで吹き抜けになっている食堂です。以前は若草色のタイルが敷かれており、垢抜けない印象になっていました。仕事後も社員同士がコミュニケーションをとったり、食事をしたりする場所なので、明るく温もりのある、それでいてアクセントになる床材を選定しました。
こちらが施工後の床。木目の幾何学模様が美しいタイルです。温かみを感じられる空間に仕上がりました。
実は、このタイルの形はこのような不思議な形をしています。組み合わせ方によって、さまざまな模様を演出できる製品です。
大規模リフォームは実績豊富なカシワバラ・コーポレーションにご相談ください!
今回の施主である山久株式会社の担当者様と、カシワバラ・コーポレーションのスタッフ
今回のリフォームでは、ただ設備を新しくするだけでなく、施主様と施工者が密にコミュニケーションを取りながら、寮としての機能性を向上させる工夫を施し、工事は施主様の要望を柔軟に反映しながら進められました。最初の見積もり段階では想像しづらかった部分も、実際に施工を進める中で具体的なイメージが湧いてくるので、適宜ご相談いただいたり、その都度新たにご提案したりしながら、仕様変更を行いました。
カシワバラ・コーポレーションでは、お客様の要望に寄り添いながら、理想の空間づくりをお手伝いしています。大規模リフォーム・リノベーションを検討中の方は、ぜひご相談ください!
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