施工事例で見る カシワバラの仕事
カシワバラ・コーポレーションが手がけてきた、マンション大規模修繕の数々。 立地や築年数、規模や状態も異なる多様な物件に向き合いながら、一つひとつ最適な修繕を実現してきました。
本記事では、施工事例冊子「マンションと暮らす」より、一部の事例を抜粋してご紹介します。 数あるプロジェクトの中のほんの一部ではありますが、現場ごとの工夫や挑戦を感じていただけるはずです。
なお、冊子の全編は以下よりダウンロードいただけます。ぜひあわせてご覧ください。
"大規模修繕"に役立つ資料をまとめました
資料ダウンロードはこちらから
MANSION DATA
名称:藤の台2丁目住宅
築年数:築55年
戸数:1199戸
構造:鉄筋コンクリート
修繕回数:3回目
経験数の多さが物を言う 大型団地の大規模修繕
ベランダの天井面で塗膜剥離・爆裂などが散見され、防水の状態に懸念が発生。そのため、大規模修繕工事から先行する形でベランダの防水工事を行うことに。結果的に、大規模修繕工事は予定より1年程度時期を遅らせての実施となりました。竣工予定は2026年1月で、取材班が訪れたのは工事真っ最中の2025年8月。工期内での取材は初めてのケースということで、現時点での状況をお伝えします。
「本物件は、防音工事の実施状況により、住棟によって修繕箇所(鉄部塗装・シーリング)が異なります。とはいえ修繕内容自体は、屋上・ベランダ防水はないものの、下地補修やシーリング、塗装など、いたってスタンダード。ただし住戸数が52棟1200戸近くあって非常に多く、しかも広大で起伏に富んだ敷地なため、綿密に作業計画を考える必要がありました。また実数精算工事(工事の仕様と単価をあらかじめ決め、工事後に実際に行った施工量に応じて最終的な費用を決定する方法)であるコンクリート・モルタル面やタイル面の下地補修数量が増大しているため、そうなると慢性的人員不足はどうしても否めず、いかに効率よく進めていくかが腕の見せ所です」(現場代理人・吉冨さん)
ハードルが高いほど、「喜んでもらいたい」という想いに火がつくのが、カシワバラの現場代理人。難しい工事になったとしても、条件をひとつひとつ丁寧に確認し、必ずご満足いただけるクオリティで仕上げるので、工事完了を楽しみにお待ちください。
実績と信頼を武器に大規模修繕絶賛進行中

2025年1月に着工し、取材時は工事の真っ最中。そのため今回の工事に関して、"現時点での"お話を理事長・修繕委員長・事務局長から伺いました。
真摯な対応で信頼を育む 現場代理人の資質
ーー現時点での、現場代理人の仕事ぶりはいかがでしょうか?
「こういう大きな工事では現場代理人と接することも多いんですが、今まで接した中では一番良い対応をしてくれていると思います。何よりまず"面倒くさがらない"。居住者の方からの声をこちらが受けて、吉冨さんに伝えるとすべて受け入れてくれる(笑)。また住民説明会を3回に分けて行ってもらったんですが、そこで居住者の方からの質問にも毅然とした態度をもって対応されていたのを見て、現場慣れされていて安心できるなと感じました。理路整然とした説明に加え、個別質問にも真摯に向き合い対応されていて、本当に助かりました。質問者の方も満足されていましたね(理事長)」
コミュニケーションと作業効率化という課題
ーー現場作業に関して、率直な意見をお聞かせください。
「些細なことですが、外国人の職人さんたちの、おしゃべりのボリュームが少し大きいというクレームはありました。その一方で、彼らが一生懸命片言の日本語で挨拶してくれるのが嬉しいという声も。ちゃんとコミュニケーションが取れると居住者も安心できるので意識してもらえると(事務局長)」
「建築業界経験者からすると、『作業手順に無駄が多い』ようには感じています。もちろん、職人がすべて修繕専門のベテランではないのも理解していますし、仕上がり自体は問題ない。だからこそ、『作業手順を効率化できると、もっと良くなるんじゃないかな』と思います(修繕委員長)」
大規模修繕の第一歩は信頼できる相手選びから
ーー大規模修繕を考えている皆さんにアドバイスをお願いします。
「全体を管理・コンサルする設計事務所を入れるなら、その選考からちゃんとやることは大事。『これまで付き合いがあるから』ではなく、実績を調べ、面談をし、"大規模修繕ができるか"という視点で選びましょう。そのためにはしっかりした修繕委員会を組織することが必要。居住者目線で判断ができて、建築業界にも造詣が深い人物がいるとなお良し。あと肝に銘じておく必要があるのが、居住者の大多数が素人で大規模修繕のことは分からないということ。その点、カシワバラは居住者へのフォローもバッチリ。まだ工事は終わっていませんが、安心してお任せできています(事務局長)」
60秒でおさらい!修繕工事内容
1.ダストシュート開口部の埋め戻し
昭和の団地ではお馴染みだった各棟備え付けのダストシュート。今は使用されておらず投入口は隠され、筒内は空洞のまま。そこでモルタルを充填して埋め戻し、見た目が綺麗になるように仕上げました。
2.ヒビ割れ補修作業
ヒビ割れができやすい箇所に対してカシワバラがご提案したのは、弾性塗膜防水材「ダッシュフレックス」。材料の伸縮率が高いため建物の動きに追従し、ヒビ割れ再発防止に効果を発揮します。
3.タイルの補修作業
作業自体はタイルの貼り替えですが、当時と現在でタイルのサイズが異なり、貼り付け時には目地幅の調整が必要でした。また、撤去時は工具の振動でタイルの浮きが広がることも。状態を確認しつつ丁寧に対応しました。
ビジュアルと機能の回復が主題 内容はシンプルでも、数は膨大
塗装など外壁の修繕を中心に、美観と機能の回復に重点が置かれた今回。戸数の多さに対して、どう効率的に進めるかも課題です。
1.鉄部の塗装
[BEFORE]
各所配管・ベランダ隔て板・鋼製手摺りといった鉄部塗装は、大規模修繕の定番の1つです。今回は、直接風雨にさらされない階段室のPS扉などもその対象に。
[AFTER]
各戸の玄関扉は防音工事未施工の住戸のみ対象に。ただ大きくアップデートではなく、防音工事で改修した扉の色合いと近い色で塗り替え。新築時のような印象に。
2.外壁塗装(カラー変更)
[BEFORE]
業者選定前から検討されていた外壁のカラー変更。建物の印象を大きく左右する部分ということで、以前の落ち着きのある色からこれを機にイメチェンする方向に。
[AFTER]
管理組合全体で検討し、通常の現場より細かく色を塗り分け。薄グレーを基調に、アクセントとしてネイビーを差し込んだことで、全体が締まって意匠性も上がりました。
3.長尺シートの新設
[BEFORE]
日常生活に欠かせないのが階段。以前は、超速硬化ウレタンを吹き付ける「リムスプレー」が施工されているだけでした。防水性と安全性を考慮した結果、修繕することに。
[AFTER]
新設した長尺シートはタキステップ。踊り場部分の色もこれに合わせて統一感を演出。耐候性と耐摩耗性に優れ、かつ防滑性も兼備。階段の昇り降りもこれでひと安心。
カシワバラの通信簿


