寝転びたくなる床作り!築50年の古民家で暖かみのある桐の床をDIY

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      28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目に続いて、築50年の戸建て(4軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

      セーチのリノベ記録 4軒目

      祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

      今までのDIY経験を活かして、関西の築50年空き家をセルフリノベーションして住むことにしました。
      古い家のリノベーションを検討している方、築古の家がどんな風に変わっていくのか気になる方の参考になるよう、シリーズでお伝えしていきます。

      今回はリビングキッチンに桐の無垢フローリングを張ります。

      前回の記事はこちら

      フローリングを張る前に掃除

      フローリングを張る前に床を掃除します。
      (土足で作業していたので、小石や細かい木屑がけっこう落ちていました。)

      暖かみのある桐フローリングを張る

      床材はフローリングで探していて、この家にピッタリだなと思えたフローリングに出会いました。
      「株式会社ダイワ」が製造している桐カラーフローリング クリヤー色。
      普通のフローリングと違って、桐フローリングは暖かく柔らかいのが特徴です。

      桐は木の層に細かい空気層が密集して出来ていて、その空気層が断熱材の働きをしています。
      そのため熱伝導率が低く熱が逃げにくいので、触れた時に温かく感じるそうです。
      (サンプルを取り寄せて触った時にその温かさに驚きました)
      床下に断熱材を入れたとはいえ、築50年の家なので少しでも快適になればと思い使う事にしました。

      さらに桐は日本で一番柔らかい木材なので、もし転んでも桐が衝撃を吸収してくれるため、子供も安心して過ごせます(その分凹みやすいという弱点もありますが。)
      その柔らかさから、膝や足腰に負担がかからないと感じる方もいるそうです。

      ちなみに、桐に含まれるタンニンなどの成分を虫は嫌がるので、昔からお米などの保管にも使われてきました。タンニンは時間が経つと少し黒くなってくるので、何年かしたらフローリングの所々に黒い線が入るかもしれませんが、それはそれで味があって楽しめそうです。

      無垢材なので1枚1枚色や柄が違います。
      ある程度統一感を出すために敷き詰めて全体を把握し張り始めます。

      無垢のフローリングは季節によって張り方を変える

      無垢のフローリングは季節によって張り方を変える必要があります。
      夏の時期は湿度が高いのでフローリングが膨張していますが、冬の時期は乾燥しているのでフローリングが縮んでいます。
      なので冬の時期に無垢フローリングを張る場合、夏に膨張するのを見込んで張らないといけません。(キチキチに張ってしまうと逃げ場が無くなり、床が浮いてくるそうです)

      逆に夏に張る場合は、冬に乾燥して縮むのを見込んでしっかり引っ付けて張る必要があるそうです。(冬場は隙間に0.3mm~0.5mmのスペーサーを入れて張ります。)
      ダイワの桐カラーフローリングは希少な柾目のみ使用しているので、伸縮は殆どなく、キッチリ詰めて貼った方が綺麗に仕上がるみたいです。
      部屋のサイズに合わせてフローリングの割り付けが終わったら張り始めます。

      フローリングの固定にはボンドとビスを使います。
      ボンドは、「コニシ株式会社」の床職人(KU928C-X アプリパック)を使います。
      フローリング裏にボンドをつけたら、サネ部分にフローリング用ビスを打ち込んで床に固定します。

      桐は空気層を含んでいるので、普通のフローリングより加工しやすく簡単にカットできました。
      軽くて加工性があるので、施工しやすい製品です。
      柱部分は雄サネが残るように、くり抜いて使います。
      (縦部分はノミを使って削ります。)
      くり抜くように取り付けましたが、両側からコの字で囲むように取り付けても良かったかもしれません。
      1枚1枚柄や色が違うので、遠くから見て全体のバランスを確認しながらフローリングを選びます。
      キッチン前やリビングの中心地は、なるべく薄い色で木目が統一されるよう意識しました。
      最後の一列はサイズを合わせてカットしています。
      (壁際はカナヅチで押し込みずらいので難しいです。)

      桐の無垢フローリングを張った部屋

      桐カラーフローリングのフラットな床が完成しました。
      クリアーの色がナチュラルで良いですね。思っていた通りの仕上がりになりました。

      素足で踏むと柔らかさとカラッとした肌ざわりが最高に気持ち良いです。
      桐カラーフローリングのサンプルはこのようにケースで届くので、色と感触を確かめることができます。(12種類のカラー展開、今回は北欧風の部屋にしたいのでクリヤーを選びました)
      12色中の8色は水色や黄色など、かなり個性的な色なので使用する箇所が限定的になりがちですが、表に出している4色は施工事例の写真等もあるので選びやすいと思います。

      ※作業風景を動画にまとめています。

      【築50年戸建てDIY】#12 「桐の無垢フローリング」を張る!暖かくて肌ざわりの良い『桐カラーフローリング』

      柔らかさゆえに凹みやすい桐ですが、断熱性や調湿効果、柔軟性や弾力性など優れた性能も沢山あります。

      フローリングを検討されている方、桐フローリングの暖かさが気になる方は「桐カラーフローリング」を一度検討してみてください。(ホームページは、他のカラーで施工された写真も載っているので参考になりますよ)
      次回は洗面所のドアを取り付ける作業です。
      もともとはガラスの引き戸が付いていましたが、お風呂を新調したので、それに合わせて壁を作りホームセンターで注文したドアを取り付けます。
      ハイドアにしたかったのですが、エアコンを取り付ける位置の兼ね合いなどで、既存の鴨居を残す形になったりと次回の作業でお伝えします。

      これから古い家のリノベーションを検討している方、築古の家を検討している人の参考になるようなシリーズ。タグに「セーチのリノベ記録 四軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。
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