扉が見せる収納に?有孔ボードで遊びゴコロ溢れる隠し扉をDIY!

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      28歳で福岡へ移住し、築40年を超える2軒の物件をセルフリノベーション。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。セルフリノベした部屋の扉が1つ余っているので扉機能を持たせたまま収納スペースに!壁を撤去したことで余った扉を遊び心ある使い方にしました。

      使わない部屋の扉を隠し扉に

      扉の向こう側はキッチンとリビング。
      元々は別の部屋でしたが、仕切っていた壁を取り除き、一つの部屋に繋げました。
      そのため扉は2つあるのですが、現状は同じ部屋なため出入口は一つで十分です。

      壁を撤去した際の様子はコチラ

      壁の撤去に伴い、不要になってしまったドア。
      どうしたものかと悩み、どうせなら収納できる壁にしたいなと思いました。

      そこで思いついたのが有孔ボードを使って物を引っ掛ける方法。
      この方法であれば好きな位置に好きな物を置くことができます。

      もちろん、有孔ボードは壁に取り付けるのが一般的ですが、どうせなら扉サイズに合わせて作り、開閉ができるようにすれば隠し扉にもなるんじゃないかと思い、早速作ってみることにしました。

      隠し扉を作る道具

      ・有孔ボード
      ・有孔ボード固定金具
      ・有孔ボードディスプレイ金具

      準備する道具はこのくらいです。
      取り付けが簡単で準備するものも少ないのが有孔ボードでDIYするメリットかもしれません。

      今回は有孔ボードを使った隠し扉ですが、隠し扉には本棚にするアイデアや、壁紙に紛れ込ませるアイデアなどもあります。
      作りたいデザインによって必要な道具は違ってくるので、最適な道具を探してみてください。

      扉のサイズに合わせて有孔ボードをカット

      部屋の雰囲気に合わせて、今回は黒い有孔ボードを用意しました。
      真っ白な壁と床に対して、家具や小物は黒とウォルナットで統一しています。

      有孔ボードは孔が大きく間隔が広い30ピッチタイプと、孔が少し小さく間隔が狭い25ピッチタイプの2種類があります。
      今回は孔から背面の扉が見えない方がいいので、小さめの25ピッチを選びました。

      有孔ボードは基本的に1820×910mmの規格物で、サイズが決まっています。
      通常であれば、家もこの規格に則り作られているのですが、この家は古いので全体的にサイズが小さく、扉のサイズに合わせてボードをカットしないといけません。

      ちなみに、有孔ボードはホームセンターで木目・白・黒などの種類が販売されていることが多いですが、青や緑などカラー付きのタイプもネットで購入することができます。
      お好みの色が無い場合は、木目調の有孔ボードにワックスやオイルで塗装すると良いと思います。

      ドアノブを外して有孔ボードに孔を開ける

      有孔ボードを設置するとはいえ、隠し「扉」を作るので、もちろんドアノブは必要です。
      ボードをはめる為に土台は残し、ドアノブ部分だけを外します。ネジで固定されているだけなので簡単です。

      一度はドアノブの土台部分も外したのですが、有孔ボードの支えに丁度いい高さだったので結局着けたままにしました。
      まずは、インパクトドライバーを使って、有孔ボードそのものに直径サイズ14mmの穴を開けていきます。
      穴を開けたら、ドアノブ部分が通るか確認を。

      有孔ボードの台座を取り付ける為に印をつける

      有孔ボードを扉にベタ張りしてしまうと、孔に奥行きがなくなりフックが掛けられなくなるので、設置面は多少の空間を設けないといけません。

      そのために今回は「石膏ボード用パンチングボード止め具セット」というものを準備しました。

      この留め具は石膏ボード用で、壁に取り付ける際も使えます。
      また、釘で4箇所固定するのでかなり頑丈です。
      付属の釘やビスやワッシャーなどが付いており、ボードの下で本体台座を釘で固定し、その上からワッシャーとビスで留める仕様です。

      4個セットで700円とかなり安いので、有孔ボードを取り付けようと考えている方にはおすすめの商品です。
      まずはこの留め具を取り付けるための印を、ドアに書いておきます。ボードを当てた状態で、孔からペン先を通す形で書きました。
      印をつける時に注意しないといけないのが、床から数ミリ上に隙間を開ける事。

      床に置いたまま印をつけて固定すると、開閉する際に引きずってしまいます。
      あまりの端材などを挟み、床から少し浮かせるような形で印をつけてください。

      留め具を取り付ける

      印をつけた部分に、付属の釘を少しだけ打ち込みます。そこに台座を通して下さい。
      2か所固定ができたら、真ん中の釘は抜いて残りを固定していきます。
      このやり方で取り付けます。
      上に4カ所、真ん中に2ヵ所、下に2ヵ所設置しました。
      この小さな点のように写っているものが台座です。
      (中が暗いので板に見えますが、真ん中にあるのはドアです。)

      窓脇にあるふたつは、取っ手の位置と同じ場所に設置してしまったため、アンバランスになってしまいました。

      有孔ボードを固定する

      台座を上下左右固定できたら、今度は有孔ボードを固定します。

      付属のネジがあるので、有孔ボードの穴から通す感じで固定することができます。
      ネジを隠す付属のカバーも付いているので見た目も良いですね。

      ※台座が白だと付属カバーも白なので色は合わせた方がいいです。

      有孔ボードにパーツを取り付ける

      パーツはD&Rさんの『25ピッチ用フックセット』を購入しました。
      ※パーツは30ピッチ用もあるので、購入している有孔ボードのタイプに合わせて準備してください。

      種類が豊富で一通りディスプレイできるラインナップになってますね。
      取り付けるパーツは単品でも販売されているので、飾る物が決まっている方は単品で購入しても良いと思います。

      ※100均にも固定金具が販売されていますが、引っ掛かりが無い点と大きさが違うので飾る物によっては注意が必要です!
      ドアノブはアイアンペイントで塗装したので有孔ボードと同じ黒になりパッと見わかりませんね。

      さすがアイアンペイント、程よく黒光りしてドアノブというより飾られているみたいな感じになっています。

      有孔ボードを使った隠し扉完成

      隠し扉に掛かった費用

      有孔ボード:2,450円
      有孔ボード止め具:700円×2
      有孔ボード専用フック:4,300円
      合計8,150円になります。

      有孔ボードは1820mmのサイズを使いました。
      ネットで買うとかなり高いので、近くのホームセンターで探してみてください。

      かなり満足のいく隠し扉が作れました。
      有孔ボード以外にも、2×4材で本棚にするやり方で考えたのですが、引き戸だと木材の厚さで扉の開閉ができなくなる事を懸念して有孔ボードのアイデアにしました。

      スライド式のドアであればもっと違和感なく隠し扉にすることができると思ので、使用頻度が少ない扉があれば挑戦してみて下さい。
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