【インテリアコーディネーターが行く!】子どもの成長と環境に合わせた住まいをご紹介

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      東京を中心に、より良い住まいを提案するインテリアコーディネイターや料理家として活動をしているiecoto。今回は、マンションリノベを行った佐藤さん宅へ突撃訪問。一級建築士の資格を持つ施工主ご本人が、DIYで行った箇所もあるリノベーション事例をご紹介します。

      子どもが中学生になり収納や勉強スペースのアップデートが必要に

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      新婚当初購入のマンションは購入後に生まれた子どもの成長に合わせ、収納や勉強スペースの見直しが必要になります。佐藤さん一家は、コロナ禍で家にいる時間が増えたこともあり、2015年頃から徐々に行っていたリノベーションの中でも比較的大きな面積を占めるキッチン周りや床・建具の交換、子ども部屋のリノベーションを決意しました。

      一級建築士の資格を持つ施工主ご本人が、DIYで行った箇所もあるリノベーション事例をご紹介します。

      今回、リノベーションした佐藤さんのプロフィール 

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      東京都在住 佐藤さん(奥さま)家族構成:ご夫婦、お子さま(中学生)の3人家族
      2008年 築9年のマンションを購入。その際に間取り変更を行う。
      (和室に小上がり収納を施工し、リビングダイニングを一体化するリフォーム)
      2015年 ユニットバス&洗面化粧台&レンジフード交換
      2018年 トイレ交換
      2020年 キッチン&床&建具交換
      2022年 子ども部屋変更

      インテリアコーディネイタープロフィール

      iecoto:
      中古物件の再生や不動産仲介・カフェ店舗の設計施工を行う会社で、インテリアコーディネーターとしての経験を積む。新規事業として、海外輸入家具を取り扱い、実店舗での展示や販売、自社商品の家具を使ったリノベーション物件や、モデルルームのプランニング・見積り・提案・発注管理など、施工経験を持つ。モデルルーム施工時のダイニング・キッチン・リビングのデザインに定評があり、テーブルコーディネートコンテストなどで優勝や受賞の履歴多数。
      それでは、リノベーションした佐藤さん宅を拝見します。

      キッチン周り

      左:Before 右:After

      左:Before 右:After

      マンション購入時に予算がなく、リフォームできていなかったキッチンを今回スライド収納、食洗機付きのシステムキッチンに交換。これまで使っていたお気に入りの水栓器具は移設して継続使用しています。

      部屋が狭く感じる古臭く重たい印象のフローリングを変更

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      建具を交換し、部屋全体を明るく

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      丁番のきしみ音や開閉音がうるさかったドアノブなど、築20年の古い建具を新しいものへ。
      通常は建具枠も一緒に交換するのが一般的ですが、そうすると壁のリフォーム工事も発生してしまうため、今回は建具のみを交換。建具枠と合わせたドア色を選ぶことが一般的なところを、あえて壁色に合わせた白色を選んだことで、住まい全体が明るく軽やかな印象に。
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      ご夫婦のセンスに合わせ、既存の家具をアップデート

      また交換したドア色に合わせて、引戸や収納ドアにシール壁紙を貼ってアクセントに。
      もともとは、木製だったダイニングテーブルの脚をシンプルなアイアン製に交換。ご主人が木を使ったインテリアだけになるのが嫌だったこともあり、アイアンを活用することでご主人の意向も尊重しつつ、うまい演出をされています。
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      テーブルのアップデートに加え、ソファを新調。座面下に空間ができることで部屋が広く見える工夫をしました。新しいソファはカバー交換やパーツ交換が可能で、長く使えるデザインです。
      Before

      Before

      After

      After

      窓ガラスもアップデート

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      住み始めて約10年。その間に隣地にマンションが建ち、カーテンを開けることができなくなってしまったため、窓ガラスフィルムを貼ることで気になる視線をカット。目隠ししつつ光も取り込めるタイプを選んだため、日中もカーテンを全開にすることができます。

      子ども部屋のアップデート

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      お子さまの成長に伴い学校・部活・塾等で使用する品が増加し、収納不足だと感じていたので、今回のリノベーションでは、カラフルなポールハンガーから木製ラックに。
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      既存のキャビネットと高さや奥行きを揃えることで圧迫感を抑えています。木製ラックをキャビネットの色に合わせて塗装することで統一感を高めることができました。
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      子ども部屋の壁をDIYで塗装
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      幼い頃のお子さまに合わせていたカラフルな壁色をグレージュの壁色に。
      また、玄関収納の扉パネルもカラフルな板目柄のシール壁紙から白の板目柄に変更しています。

      収納周りをアップデート

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      お子さまも大きくなり、ご夫婦二人もこれまで購入していた衣服の増加で突っ張り棒が落ちることが...。今回壁付けハンガーパイプを二段取り付けることで収納力が2倍にアップしました。

      インテリアコーディネーターからのアドバイス

      佐藤さんの場合、現在はお子さまが中学生ということで、ご自宅にご一緒にお住まいですが、住まいづくりを作り替える上で先を見据えた段階的なリノベーションを行うことは、将来の住まいを住みやすくすることでもあります。

      お子さまが成長され、巣立ったときにも住み心地の良い環境を徐々に作れるのも、リノベーションの魅力の一つだと思います。

      リノベーションの成功ポイント

      ・キッチン、建具、床など、プロに任せるところはプロにお願いするのも一つの方法です。
      あれもこれもと全部を一気にリノベーションしようとすると、予算的にも工期的にも難しくなることがあるため、予算の範囲内でまずはここ、次はここ、など少しずつ進めるのも良いと思います。

      ・キッチン全部を交換することが難しい場合は、水栓だけ、コンロだけを変えてみるのもおすすめです。住まいがアップデートし続けるので、新鮮な気分で生活することができます。
       
      ・インテリアカラーは、コロナ禍で家にいる時間が増えたことで、開放感や居心地の良さをより求めるようになったことから白を基調に中間色のグレーやグレージュを組み合わせて、大人っぽく洗練された雰囲気になるように変化しているようです。

      ・家具の配置は、その時々の気分や用途によって変更し、座る場所が変わると見える景色も変わるため、同じ空間でも新鮮に感じることができます。また、同じインテリアでも脚を変更する・ファブリックを変えることで、より新鮮な気分になります。

      ・コロナ後定着したオンライン会議等で個別の空間が必要な時は、子ども部屋の勉強スペースをフリーアドレスオフィスのように活用するなどもオススメです。

      ・壁を「漆喰」で塗るのは予算的にも技術的にも難しければ、「漆喰風」の塗料を塗ってみるなど塗料のセレクトを工夫すると、施工しやすく予算にも幅を持たせることができます。また「壁紙」を部屋全部張り替えるのは予算的にも技術的にも難しければ、何度も貼り換え可能な「シール壁紙」で試してみるのも良いと思います。

      ・床のフローリングに関しては、シート(印刷)タイプのフローリングを選ぶことも値段を抑えるために有効です。最近の印刷技術は素晴らしく本物と見分けが付かないくらい違和感のない質感ですし、すり傷に強い、汚れが落ちやすい、ワックスフリーなど、シートタイプのフローリングは特にメンテナンス面でのメリットが多いです。

      リフォーム・リノベーションは空間づくりのプロにご相談ください

      カシワバラさんの暮らし。を運営するカシワバラ・コーポレーションのリフォームでは、DIYと組み合わせたリフォームも可能です。子どもの成長に合わせたリフォームをご検討中のみなさんは、建物のプロフェッショナルであるカシワバラ・コーポレーションにぜひご相談ください。お客様の住まいがより快適になるプランをご提案させていただきます。
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