光と風が通るキッチンに!開閉式窓の取り付け風景【耐震リノベ⑨】

    目次画像
    目次
      開く 閉じる

      28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目4軒目に続いて、福井県にある旧耐震空き家を新耐震にフルリノベーションする過程をお届けします。

      福井県の旧耐震空き家をリノベーション

      こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

      福井県の築55年になる旧耐震空き家。
      1級建築士の元、旧耐震の空き家を新耐震に工事し、空き家を購入して活用したいと思う方々の参考になるようリノベーションしていきます。
      前回は壁の下地を作って断熱材を詰める所までの作業でした。今回は窓枠塗装と玄関取り付け作業です。

      玄関ドアを新品に交換

      元々備え付けられてたスライドタイプのガラス扉、室内を全てやり直すのでドアも新品に交換します。
      画像は既存の玄関を解体した後に入れる玄関ドアサイズを確認している様子、サイズを計ってみると高さが合わず、取り付けが難しい型もありました。業者が来ているので選べる中から型番を伝えて発注を掛けます。

      玄関を親子ドアにして入り口を大きくするか悩みましたが、大きい家具などはリビング窓から搬入できるので普通のドアにしました。
      玄関の取り付けは初めてなので、大工さんの設置する様子を見ながら覚えます。
      (玄関ドアの下に入れるパッキンについて説明を受けています。)

      土台からやり直したことがないので、初めて使うアイテム。特殊構造の換気スリット+防鼠材(先端シボリ)で湿気を効率よく排湿し、住まいの省エネ・高耐久を実現するそうです。
      パッキンはコンクリートビスとボンドで固定。
      ここからドア枠を作っていきます。

      ドアとドア横に取り付ける窓枠に合わせて間柱を組み立てます。
      玄関ドアだけでは玄関が暗くなりそうなので、玄関横に窓を付けることにしました。
      玄関横の枠が完成したら防水シートで全面をカバー。
      その上からFIX窓を取り付けます。(窓は外側から付属のビスで固定。)
      窓の次は玄関枠を取り付けます。
      レーザー墨出し器で真っ直ぐになっているか確認したら、こちらもビス止め。
      これで作業は完了、ドア本体は業者が取り付けます。
      後日見に来たらドアの設置が終わっていました。

      段ボールで養生されているので雰囲気は分かりませんが、開閉がスムーズで天井ギリギリまであるドアは新築のようです。
      玄関横の窓は壁側の窓と高さを合わせて設置しました。
      ※両方とももう1サイズ大きくしても良かったかなとも思います。

      玄関ドアは光を通すタイプではないので、玄関には窓を二つ付けて明るくなるようにしています。
      シューズクロークの広さも申し分なしです。
      まだ土間打ちが終わってないので床ができるのが楽しみです。
      シューズクロークと廊下の壁には、廊下に光が入るようにFIX窓を設置します。
      照明を付ければ問題ないのですが、自然光だけで生活できる方が個人的に好きなので設置することにしました。

      夜は廊下の電気を点けるとシュークロークに光が差し込み、帰宅時にはシュークロークからの光が廊下に差し込むのを期待しています。

      窓枠をワックスで塗装する

      窓枠やニッチ等に取り付けた下枠をワックスで色付けします。
      (oldwoodwaxのチューダーオークを使用)
      スポンジにワックスを付けたら薄く伸ばしながら塗装。
      グレーが基調の壁や床なので窓枠はなるべく淡い色で仕上げようと思います。
      FIX窓の枠は全て同じ色に塗装していきます。
      ※玄関の土間打ちが終わり歩きやすくなりました。
      色が乗り過ぎた所はヤスリで削って調整しています。

      キッチン後ろの壁に開閉窓を設置

      キッチン後ろは裏庭からの光と風が入るので窓を設置します。
      キッチン後ろのカップボード上に6個の窓が来る想定で、ガラスをはめ込めるように溝を掘ったゴムの木の集成材を取り付けます。

      下段はガラスをはめ込み、上段は開閉できるようになります。
      格子状にする集成材は面が合うようにコの字にカットしてクロスするように固定します。
      (角は面取りしています。)
      主に木製の小窓に使用するホイトコを使って上段窓は開閉できるようにします。
      窓を3つ取り付けるので、3ペア用意。
      まずは窓枠の塗装から、ドアの色が濃い木目なので、色を合わせてワトコオイルのダークウォルナットを使います。
      まわりを養生したら1回目は塗装乗りが良くないのでサッと塗っていきます。
      塗装後は耐水ペーパーで研磨。色を馴染ませます。
      全ての枠に同じ作業をしたら時間を置いて乾かします。
      窓枠ができたのでこちらも塗装。(内窓はチューダーオーク色にしました)

      枠はホイトコ金具に合わせて彫り込んでいます。
      組み立てた枠を当てて確認。イイ感じです。
      開閉時に上下が干渉しないよう5mmのゴムパッキンを挟んで固定しています。
      ビス止めする位置がギリギリなのと、ゴムの木の集成材が固くて固定するのが大変でした。
      ギリギリ当たらない絶妙な取り付け、完璧です。
      上段はこんな感じ。
      少し隙間ができてしまうので戸当りを付けて見えないようにします。

      残り2つも同じように取り付けていきます。
      大工さんが枠を組み立て、私が枠を塗装し一緒に取り付けていきます。
      3つ開閉できる窓ができました。濃い枠に薄い開閉できる窓が目立ちいい感じです。(ガラスは後日はめ込む予定)

      全部FIX窓にした方が簡単ですし作業が楽なのですが、どうしても風が入るようにしたかったので開閉できる窓を設置しました。

      リビングキッチンで生活していると自然な風が入ってくる様子が思い浮かびます。
      キッチン上には光が降り注ぐFIX窓も設置しているので、過ごしやすいリビングキッチンになりそうです。

      ※作業風景を動画にまとめています。

      キッチン小窓造作と玄関交換!猛暑の草刈り!【築55年の旧耐震空き家】#18

      次回はNODAのケーシングドア枠を取り付ける作業です。
      固定枠以外初めて扱うので作業内容を詳しく記載できればと思います。
      このシリーズでは、旧耐震の空き家を新耐震に工事し、空き家を購入して活用したいと思う方々の参考になるよう、タグに「セーチの旧耐震リノベ」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。
      この記事を誰かに知らせる / 自分に送る