ゼロから始めるキッチン作り!〜キッチンパネルの貼り付け編〜

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      28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。1軒目2軒目に続いて、築30年の中古マンション(3軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

      セーチのリノベ記録 3軒目

      こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

      3年前から空室になっている築30年中古マンション。
      リノベーションの見積もりを業者に出したところ、採算が合わないと放置されていました。
      そのままにしておくのは勿体無いので、僕や家族が使えるようにセルフリノベーションしていきます。
      今回はキッチンパネルを貼る作業です。

      前回の記事はこちら

      キッチンパネルを貼り付けるキッチン壁

      キッチンパネルを貼り付ける壁には壁紙は貼らず、石膏ボードと合板がむき出しの状態にしています。
      給水管やガス管を隠す為に造作した受け部分は、キッチン天板の上にくる高さで作ったので、受け部分に張っている合板の位置までキッチンパネルを施工します。

      キッチンパネルはDAIKENの「プレミアート」

      使用するキッチンパネルはDAIKENの「プレミアート」。サイズは「3mm×935mm×2550mm」です。
      実家のリフォームをした時に余った物で、色が良かったので使うことにしました。
      キッチンパネルは1枚あたり10,000円~20,000円するので、費用を抑えられて助かりました。

      ※楽天などで購入する場合、「アイカ セラール」や「LIXIL」を選んでいたと思います。

      キッチンパネルは専用ボトルと両面テープを使う

      キッチンパネルの貼り付けには専用ボンドと両面テープを使用します。
      ボンドはすぐに固まらないので、固まるまでの時間を両面テープで固定するようです。
      ボンド、両面テープ両方ともアイカ工業製を使用しました。

      天井の高さに合わせてキッチンパネルを切る

      キッチンパネルは通常のカッターではなく「プラ板用カッター」を使用して切断します。
      プラ板用カッターと言っても普通のカッターとさほど変わらず、1回では深く切れ込みが入らないので、5.6回同じ個所をなぞって切れ込みを深くしました。
      綺麗に切れ込みが入っていれば画像のように折ることができます。
      ある程度切れ込みを入れないと折れないので、力を加えて折れない場合は追加でカッターを入れてください。

      断面がボコボコしているのでヤスリを使って整えます。
      ※当て木をしながら折った方が切断面が整います。

      キッチンパネルは90度に切るのが難しい

      キッチンの形が複雑になればなるほどキッチンパネルのカットは大変で、今回は出窓付近が入り組んでいたので、窓部分を90度にカットしないといけません。
      製品説明書では、直角にカットする場合、角に穴を開けてから切欠くと記載がありました。
      穴を開けるにも直角に切りたいんだからどうなんだろうと思い、そのままカッターで切ってみました。
      力を加えても折れないので、丸ノコを使用し切れ目を入れ、角部分はカッターで少しずつ削るようにしました。
      ※無理やり折ろうとすると、角にヒビが入ったりするそうなので注意が必要です。

      最後にヤスリを掛けて整え直角に仕上げています。
      直角に切りたい場合、カッターだけだとなかなか折れないので結局丸ノコを使ってある程度切り離す必要がありますね。

      施工箇所の寸法と割り当てを決める

      施工箇所の寸法を測り、パネルの割り当てを決めます。
      今回は、左壁、正面壁、残りの壁で3枚のキッチンパネルを使う予定です。

      キッチンを一度解体している状態なので、ガスや水栓などを気にしなくて良いですが、本来は施工前に水栓やガス回りを外しておく必要があります。※ガス水道は業者に依頼してください。
      寸法を取ったら、サイズに合わせてキッチンパネルはカット。
      印をつけたキッチンパネルの表面に「プラ板用カッター」で切れ込みを入れます。
      ※今回のような「切り欠き部」がある場合は長方形のパーツに分けて貼った方が、クラック発生を防ぐことができるそうです。
      私はコーキング跡が見えない方がいいなと思ったので、今回のようないびつな形にカットしています。

      いびつな形にしたので1回では収まらず、番手の粗いヤスリで調整しながら整えました。
      番手の粗いヤスリだとかなり削れるので、微調整したい場合は粗い方、あまり削りたくない方は200番手くらいで仕上げると良いと思います。

      ※このタイミングでコンセント位置や水栓位置の穴開けは済ませておきます。

      両面テープを貼り専用ボンドを塗る

      両面テープはボンドが固まるまでの仮止めの役割です。
      外周はボンドを塗るので、少し離すように(製品説明を参考に)両面テープを貼ります。
      ※購入時、どの製品も「仮止め用」と記載があり、『いやいや貼り付ける用が欲しいんだけど』と思っていましたがそういうことです。

      ボンドはコーキングガンに装着して塗ります。
      両面テープの厚みより分厚くなるように多めに塗ってください。
      ボンドを塗り終わったら、両面テープのシールを剥がして貼る準備です。

      キッチンパネルの長さに合わせて見切り材をカットする

      断面が見える部分には見切り材を付けて目隠しします。
      今回使用するシルバーの見切り材はアルミ製なので、サンダーを使ってカット。(プラスチック製の見切り材であればカッターで切れます)

      ※見切り材もいろいろ種類があるので部屋の雰囲気に合わせて選んでみてください。
      指定の位置にキッチンパネルが浮かないように押し付けて、表面の保護カバーを剥いだら完了です。
      保護カバーは完成まで剥がなくてもいいですが、見切り材部分だけでもこのタイミングで剥いでおいた方がいいです。
      マスキングテープを繋ぎ目に貼り、コーキングしたらキッチンパネル貼り付け完了です。

      ※作業風景を動画にまとめています。

      【中古マンションDIY】#29 キッチンパネルの貼り付け施工する方法

      DIYで貼り付けしたキッチンパネル

      今回はじめてキッチンパネルをDIYで貼ってみました。
      グレーの壁紙に合わせて選んだシルバーの見切り材もいい感じです。

      側面や換気扇の裏側まで綺麗に貼ることができましたが、直角にカットする箇所が多いとかなり時間が掛かってしまいますね。
      今回は、なるべくコーキング後を付けたくなかったので1枚のキッチンパネルで仕上げましたが、見た目を気にしないのであれば、窓下部分で切れ目を入れて複数枚に分けたキッチンパネルを貼れば楽に作業ができると思います。
      直線にカットするだけならプラ板用カッターでもできますが、切欠く場合は丸ノコを使った方が早いですね。
      次回はキッチンを取り付けたいと思います。

      これからマンション購入を検討されている方、中古住宅のリノベーションを検討している方、タグに「セーチのリノベ記録 3軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。
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