【賃貸リノベ④】“リノベして貸す”!床の仕上げ編

    目次画像
    目次
      開く 閉じる

      28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。3軒目4軒目に続いて、築32年の中古マンション(5軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

      セーチのリノベ記録 五軒目

      こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

      築32年の中古マンションを賃貸向けにリノベーションします。
      広さは約70㎡、3軒目にDIYした中古マンションシリーズと同じ建物で、もう一部屋空きがでたので修理を依頼されました。※リノベーションの見積もりを業者に出したところ、採算が合わないので父から私に依頼されました。

      間取りを3LDKから2LDKに変更しリビングキッチンを大きくして、他の物件と差別化を図ろうと思います。 この部屋は賃貸として貸し出す予定なのでなるべく早く作業を進めていきます。

      中古マンション購入を検討している方 リノベーションを検討している方の参考になるよう、どこにどれ位の費用が掛かったのか最後にお届けしたいと思います。

      リビングキッチンの高さに合わせて床を作る

      前回、リビングキッチンの床下地を仕上げたので、残りの床も高さを合わせて一気に仕上げてしまいます。

      床の高さは防音ゴムマット10mm、根太15mm、合板2枚24mm、コンクリートから49mm高くなる計算で作っています。リビングキッチンと同じ高さになるように、他の部屋も10mmのゴムに15mmの根太を敷いて調整。(高さ調整には押入れで使われていたベニヤ板を再利用しています。)

      根太の間には25mm厚のグラスウールを詰めて防音対策もしています。

      最後に廊下の床作り、ここも他の部屋と高さを合わせて作ります。
      玄関側の廊下には配水管を通すので、通り道を挟むように受けを作っておきます。
      床ができると急に部屋っぽくなりますね、やってる時は大変ですが完成後の達成感は最高です。
      次回は天井作業なので、余った資材は移動させておきます。

      リビングキッチンは18畳なので、1枚1,800円の合板を20枚購入、これだけで36,000円です。
      合板は2重張りするので、合板の合計が72,000円になります。
      根太が1万円、ゴムマットが20万円、グラスウールが2万円とリビングキッチンの床下地だけで30万円もかかります。

      遮音フローリングを使用した場合、1㎡の価格を8,000円で想定すると、全部屋で48万円になります。ふかふかの床でもよければ遮音フローリングの方が安く仕上がる形になります。

      コア抜き工事

      作業途中で配水管を通す為のコア抜き工事業者が来ました。
      築32年もなると配管が詰まった漏水したりするので配管は全て新品に交換します。

      外の給湯器を接続する部分が指定されていて、給湯器近くに穴を空ける必要があります。
      なので穴を開ける位置が限られ、室内側からみるとキッチンより上に配管がきてしまうので、室内側は化粧板でふかす必要がでてきます。

      全ての管を排水管のように隠すことができれば、もっと楽に施工できるのですが、古いマンションなのでしょうがないです。
      配水管を全て交換したので、あと30年は配水管の詰まり等の心配はしなくて大丈夫、室内も綺麗になって安心して長期間住んでもらえます。

      コンセントBOXを設置

      コンセントの位置まで配線を伸ばしてもらったので、コンセントBOXは自分で設置します。
      コンセントの数は、「2畳に1ヵ所」が目安といわれていて、この6畳の部屋も3ヵ所用意しました。
      コンセントが多いと便利ですが、施工する側からすると石膏ボード削ったり配線を気にしたりであまり増やしたくはありません。(コンセントが多過ぎるのもデザイン的に野暮ったく感じるので増やしすぎないようにしています)

      コンセントの位置は床から200mm~250mmに設置するのが一般的で、高めの設定の場合、床から400mm~450mmになります。
      テレビ付近など、使う電気製品が多い場所はスイッチBOX2コ用を設置してタコ足配線を使わなくてもいいようにしています。
      ダイニングテーブルの天板のすぐ横にコンセントがあると卓上でいろいろ作業ができるので便利、玄関土間にも1つコンセントがあると便利だと思うので設置したいと思います。
      スイッチBOXには奥行き28mmの浅型タイプがあります。
      このマンションの壁側の柱は細いので浅型タイプでないと、壁からはみ出してしまい取り付けができませんでした。
      照明スイッチは床から1000mm~1200mmの位置に設置するのが標準といわれています。

      国内メーカーの建具は標準でドアハンドル・ドアノブの高さが床面から900mm~950mm程度、1000mmくらいの位置だとドアを開けた真横にスイッチがくる感じになります。
      1000mmの位置だとスイッチは押しやすいですが、家具類に被ってしまう可能性もでてくるので、個人的には1200mmの高さがしっくりきます。
      エアコン用のコンセントBOXをエアコン横に設置しておきます。
      エアコンの下地部分はビスがきくようパーチクルボードを仕込んでおきます。
      (石膏ボードビスを使ってもらえばいいのですが、この一手間でエアコンが落ちる心配がなくなるので仕込んでいます。)

      床下地完成!

      床終了!配管コア抜き。築32年マンションを貸し出すまで【賃貸向けリノベーション6話】

      これでようやく床下地が終わりました。
      床の高さ調整に防音対策をすると時間と費用がかかりますね。
      また機会があれば遮音フローリングを施工して違いを確認したいと思います。

      次回は天井作り。
      和室だった天井は骨組みが残っていないので、野縁を追加して石膏ボードを張れるようにしないといけません。リビングの天井は高さを合わせる必要があるので、少し時間がかかる作業になりそうです。
      床同様、天井にも防音対策をしたいのでグラスウールを野縁の間に入れる予定です。
      ダウンライト照明の位置をどのあたりに設置するかも次回決めたいと思います。
      これからマンション購入を検討されている方、中古住宅のリノベーションを検討している方、タグに「セーチのリノベ記録 五軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。
      この記事を誰かに知らせる / 自分に送る