2026年、働き方は再び大きな転換点を迎えています。数年前に一気に広がったフルリモート勤務は、現在「週3〜4日出社」を基本とするハイブリッド型へと揺り戻しが起きています。しかし、単純に出社日数を増やしただけでは、社員の不満やストレスは解消されません。むしろ、準備不足のまま出社を強いることで、離職やモチベーション低下といった新たな課題を生むケースも増えています。特に多いのが、「自宅の方が集中できる」「オフィスはうるさくて仕事にならない」といった声です。Web会議が当たり前になった今、従来型のオフィスは根本的な機能不全を起こしています。本記事では、週4出社でも社員が前向きに通いたくなるオフィスを実現するために、必要な空間設計、改修ポイント、費用と工期の考え方を具体的に解説します。
リノベーションの費用やちょっとした暮らしの困りごとまで、カシワバラさんの暮らし。を運営する「カシワバラ・コーポレーション」にお気軽にお問い合わせください。
なぜ「週4出社」で不満が出るのか?オフィスの機能不全
最大のストレスは「音」の問題
週3〜4日の出社体制になると、多くのオフィスで顕在化するのが音の問題です。全社員が一斉に出社し、自席でWeb会議を行う状況では、複数の会話音が重なり、周囲の集中力を著しく削ぐ環境が生まれます。特に従来の島型対向レイアウトでは、音が遮られる要素がほとんどなく、隣席だけでなくフロア全体に声が拡散してしまいます。
その結果、会議に参加していない社員までイヤホン装着を余儀なくされ、オフィス全体が常に雑音にさらされる状態になります。これは単なる不快感にとどまらず、業務効率の低下やストレス蓄積につながり、出社そのものへの不満を増幅させる要因となります。さらに機密性の高い打ち合わせ内容が周囲に聞こえてしまうリスクもあり、情報管理の観点からも問題です。こうした音環境の悪化は、ハイブリッドワークにオフィスが対応できていない典型例であり、レイアウトや設備の見直しなしに出社頻度だけを戻すことの限界を示しています。
「コミュニケーション」と「集中」のアンマッチ
出社の本来の価値は、対面ならではのコミュニケーションや偶発的な会話にありますが、現実には集中作業も同時に求められます。しかし多くのオフィスでは、この二つの行為が同一空間で混在しており、どちらにも最適化されていない状態が続いています。会話をすれば周囲の集中を妨げ、集中しようとすれば周囲の会話が気になるという悪循環が生まれ、社員は常に気を遣いながら働くことになります。
その結果、オフィスでは生産性が上がらず、自宅の方が仕事がはかどるという評価につながってしまいます。出社回帰を進めるのであれば、オフィスにしかない価値を明確に示す必要があります。集中したい時には静かな環境を確保でき、対話が必要な場面では自然に人が集まれる。この切り替えができない空間設計こそが、週4出社に対する不満の根本原因であり、改修によって解決すべき重要なポイントです。
社員満足度を上げる「3つの神器」リフォーム
「Web会議ブース(個室)」の設置
Web会議ブースは、出社回帰時代のオフィスにおいて必須設備と言えます。自席周辺のノイズを遮断し、周囲への音漏れも防ぐことで、会議に集中できる環境を確保できます。
設置費用の相場は、1台あたりおおよそ25万円〜60万円程度が一般的です。標準的な防音性能を備えたモデルであれば30万円前後、高い遮音性能やデザイン性を重視したモデルでは50万円を超えるケースもあります。さらに、消防法に対応した不燃材仕様やスプリンクラーとの取り合いを考慮する必要がある場合、1台あたり10万円〜15万円程度の追加費用が発生することがあります。電源・通信配線工事や換気設備の追加も含めると、総額で30万円〜75万円程度を想定しておくと現実的です。
自然と人が集まる「カフェ・ラウンジ」
カフェやラウンジスペースは、執務エリアとは異なる雰囲気を意図的につくることで、社員同士の交流を促進する空間です。床材や照明を切り替え、電球色の照明や柔らかい家具を配置することで、自然と人が集まりやすくなります。
設置費用の目安は、坪単価15万円〜30万円程度です。例えば5坪のラウンジであれば、75万円〜150万円前後が一つの目安になります。ソファやテーブル、照明などの家具類に加え、簡易的なカウンターや収納を設ける場合は、さらに30万円〜80万円程度の設備工事費がかかるケースもあります。単なる福利厚生ではなく、部門間の垣根を越えたコミュニケーションを生み、組織の活性化につながる投資として検討される企業が増えています。
「ABW(Activity Based Working)」の導入
ABWは、その日の業務内容に応じて働く場所を選べる働き方で、フリーアドレスとゾーニング設計を組み合わせた考え方です。集中作業用の静かな席、複数人での打ち合わせ用スペース、短時間作業向けのスタンディング席などを明確に分けることで、業務効率の向上が期待できます。
改修費用の目安は、1坪あたり8万円〜18万円程度です。20坪程度のエリアをABW化する場合、160万円〜360万円前後が想定されます。これに加えて、ロッカーや可動家具、収納什器などの導入費として50万円〜150万円程度を見込むケースが一般的です。ABWは設計次第で効果が大きく変わるため、初期段階で動線や利用シーンを丁寧に設計することが成功の鍵になります。
新年度に間に合わせる。工期・費用と投資効果の考え方
部分改修なら「土日施工」で可能
オフィス改修というと、長期間業務を止めなければならないイメージを持たれがちですが、実際には部分改修であれば土日や連休を活用して施工することが可能です。Web会議ブースの設置やカーペットの張り替え、簡易的な間仕切り工事などは、事前に計画を立てることで平日の業務にほとんど影響を与えずに実施できます。
これにより、年度替わりや新入社員の受け入れ時期に合わせた環境整備も現実的になります。全面改装と比べて初期投資を抑えられる点も魅力で、必要な部分から段階的に改善していくアプローチが可能です。業務を止めずにオフィスの価値を高められる点は、経営判断において大きなメリットとなります。
費用対効果と「人材採用」へのインパクト
オフィス改修にかかる費用は一見すると大きな支出に感じられますが、人材採用や定着率への影響を考えると、長期的には高い費用対効果が期待できます。快適で魅力的なオフィスは、企業の姿勢や価値観を視覚的に伝える強力なメッセージとなり、新卒・中途採用の場面で他社との差別化につながります。
また、働きやすい環境は社員の満足度を高め、離職率の低下にも寄与します。採用コストや教育コストを考慮すれば、オフィス改修は単なる経費ではなく、人的資本への投資と捉えることができます。週4出社という新しい働き方を成功させるためには、空間づくりを通じて社員の納得感を高めることが不可欠であり、その投資価値は十分にあると言えます。
「戻す」ではなく「変える」こと。社員が行きたくなるオフィスづくりは、ぜひカシワバラにお任せください!
社員が「行きたい」と思えるオフィスに変えられるかどうかが、出社回帰の成否を分けます。音の問題を解消し、集中と交流を両立させる空間を整えることで、オフィスは再び価値ある場所になります。新年度に向け、働き方に合ったオフィスへ進化させることが、これからの企業に求められています。ご不明な点や、どんなリフォーム・建築事例があるかについて知りたいことがございましたら、カシワバラ・コーポレーションまでお気軽にご相談ください。お客様に最適なプランをご提案いたします。
リノベーションの費用やちょっとした暮らしの困りごとまで、カシワバラさんの暮らし。を運営する「カシワバラ・コーポレーション」にお気軽にお問い合わせください。

