産休・育休中の住宅ローン返済。収入減少期を乗り切る収入合算・返済猶予の考え方
返済が苦しくなりそうなときの乗り切り方

① 育休に入る前に、ボーナス払いや家計を見直す
育休中は賞与も出ないことが多いため、ボーナス払いを併用している場合は、休業に入る前に毎月払いへの振り替えなどを借入先に相談しておくと安心です。固定費の見直しや、育休中に取り崩す貯蓄の額も、休業前に決めておくとぶれません。
② 金融機関に返済条件の変更を相談する
一時的に返済が難しくなりそうなら、延滞する前に借入先へ相談を。延滞してからでは、選べる対応が限られてしまいます。返済期間の延長や、一定期間の返済額の減額といった条件変更に応じてもらえる場合も。フラット35の返済方法変更メニューなどは、「住宅ローン返済中の『もしも』に備える」でも紹介しています。
③ 育休期間の取り扱いがある金融機関も
金融機関によっては、育休期間中の返済額を一時的に抑える取り扱いを設けているところもあります。利用できるかどうか、あとで返済額がどう増えるのかは商品ごとに違うため、契約中のローンの条件を確かめてみる価値はあります。
④ 繰上返済は、育休前は控えめに
手元の資金を繰上返済に回しすぎると、育休中に取り崩せるお金が足りなくなります。育休が明けて収入が戻るまでは、生活費の数か月分を別に確保しておき、繰上返済はそのあとに回すくらいの順番を考慮しておくと無理がありません。
カシワバラ・アシスト 担当者の声

小林 勝之(カシワバラ・アシスト 第1営業部 次長)
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)・貸金業務取扱主任者・個人情報取扱主任者
2011年カシワバラ・アシスト入社/返済計画見直しの対応実績多数
「返済計画の見直しでご相談が多いのは、育休の後半、給付率が下がるタイミングです。ペアローンなら2本分の返済が続き、ボーナス払いがあればその月の負担も重くなる。育休に入る前に、給付金の見込み額と毎月の返済額を並べて、足りない月をいくら貯蓄で埋めるのかを決めておくと、休業中の不安はかなり小さくなります。」
よくある質問(FAQ)
Q. 育休中でも住宅ローンの審査に申し込めますか?
A. 申し込み自体を受け付ける金融機関はありますが、休業中の収入をどう評価するかは金融機関によって異なります。復職予定日が分かる書類や、休業前の収入証明を求められることが多く、収入合算に使えるのは復職後になる場合もあります。申し込む前に借入先の候補へ取り扱いを確認しておくと、手続きがスムーズに進むでしょう。
まとめ:育休の「後半」を基準に、家計の山場へ備える
産休・育休中も給付金があるため、収入がゼロになるわけではありません。ただ、育休が半年を超えると給付率が下がり、ペアローンや収入合算で借りている家庭ほど返済の負担を感じやすくなります。
休業に入る前にボーナス払いと貯蓄の取り崩し計画を決め、苦しくなりそうなら延滞する前に金融機関へ相談する。この順番を押さえておけば、子育ての始まりの時期を、返済の心配に振り回されずに過ごせるはずです。
※ カシワバラ・アシストでは、住宅ローンの専門機関として、産休・育休を見据えた借入額の考え方や、返済中の条件変更のご相談にも対応しております。「育休中の家計でも返済が回るか確かめたい」という段階から、ご相談いただけます。
※ 給付金の支給率や要件は制度改正で、上限額は毎年8月の改定で変わることがあり、この記事の内容は2026年時点の一般的な制度に基づいています。実際の支給額は勤務先や加入している健康保険・雇用保険に、住宅ローンの取り扱いは借入先の金融機関にご確認ください。
監修者プロフィール

小林 勝之 カシワバラ・アシスト 第1営業部 次長
【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)・貸金業務取扱主任者・個人情報取扱主任者
【経歴】
2011年カシワバラ・アシスト入社。複雑なローン商品の比較検討から、お客様の家計状況に応じた資金計画の作成、審査書類の作成支援、融資実行までの一貫したサポートを多数手がける。詳細なシミュレーションに基づいた提案には定評があり、ライフステージの変化に応じた返済計画の見直しまで幅広く対応する住宅ローンの専門家。
【読者へのメッセージ】
産休・育休の期間は、収入が一時的に下がる一方で、支出は増えやすい時期です。給付金の見込みと返済額を並べたシミュレーションをもとに、ボーナス払いの見直しや条件変更の選択肢まで含めて、ご家庭に合った乗り切り方をFPの視点でご提案します。


